不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、マンション選びのためのお役立ち情報を提供しています


激安なのは郊外であることだけが理由なのか

地域別の分譲単価の変化


金曜日、マンション広告10枚。

  • 2007年10月26日(金)の物件と同じ。

日本橋駅直通49分(特急利用)、駅徒歩4分。総戸数507戸、14階建×3棟+10階建×2棟。平成21年2月下旬竣工(本チラシ掲載日の1カ月後)。

  • 【最終期予告広告】予定販売戸数5戸、3LDK(75.60m2)〜4LDK(115.72m2)。予定販売価格1,800万円台〜3,500万円台。
  • 【先着順】販売戸数25戸、3LDK(75.60m2)〜4LDK(115.28m2)。販売価格2,198万円〜3,698万円、最多価格帯2,300万円台。

千葉県郊外に建つ大規模マンション。
B3判の広告オモテ面に安価な文字が大きく表示されている。

  • 南向き 3LDK 75m2超
    • 1,800万円台〜(予定)
  • 南向き 3LDK 82m2超
    • 1,900万円台〜(予定)
  • 南向き 3LDK 91m2超
    • 2,300万円台〜(予定)

いくら千葉県郊外とはいえ、駅徒歩4分にしては、かなり低めの価格設定ではないか。
どのくらい安いのかといえば――
不動産経済研究所が1月20日に公表した「首都圏マンション市場動向 2008年のまとめ」に掲載されていた「地区別価格動向(平均価格・m2単価)」の中から、m2単価をグラフ化したので見てほしい(右上のグラフ)。
3都県のうち、最も安い千葉県でも、平均単価は40.1万円/m2(05年)〜45.8(08年)万円/m2だ。
ところが本物件の単価はといえば、29.1万円/m2(=2,198万円÷75.60m2)〜32.1万円/m2(=3,698万円÷115.28m2)。
2008年の千葉県平均単価より、3割も安い!
なぜこれほどに安いのか確認しようにも、チラシには「敷地内に便利なコンビニエンスストア」があるとか、「花粉やホコリを除去するエアシャワー完備」など、建物の品質とは関係のない情報しか掲載されてない。
「住宅性能評価書」取得の標章(シンボルマーク)も見当たらない。
分譲価格が安いのは、どうも郊外ということだけが理由ではないようだ。


よろしかったら 応援のクリックを!
 ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 住まいブログ マンションへ 人気blogランキングへ

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
Copyright(C)マンション・チラシの定点観測. All rights reserved.