幹線道路沿いに建つ、細長いペンシル型の小規模マンション。
【予告広告】大手町駅直通14分、駅徒歩8分。総戸数22戸、12階建。販売戸数未定、3LDK(67.11m2〜73.71m2)。販売価格未定。平成20年7月24日竣工済み(本チラシ掲載日の3カ月前)。
- 5月3日(土)の物件と同じ。
B3判のチラシのオモテ面に、6cm角のバカでかい文字が躍る。
- 堂々完成
3カ月前に竣工済みの物件。
本日の予告広告では、販売戸数が「未定」。
販売戸数が明らかになる本広告が出るのは、11月下旬。
まだ、1カ月以上も先だ。
それほど、購入検討者が集まらないということなのか・・・・・・。
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さて、冒頭の「堂々完成」というキャッチコピー。
竣工済みの売れ残り物件でよく見かける表現だ。
売れ行き不振をカムフラージュしようとしている苦肉の策なのだろうが、もっと気の利いたキャッチコピーはないのか?
リクルート社のフリーマガジン「首都圏版 マンションズ(10月7日号)」をひも解いてみた。
一番多かったのは、次のような「誕生」という表現。
- 生活利便性にも恵まれた静かな住宅街に誕生
- 第一種低層住居専用地域の完成な角地に誕生
- ○○駅徒歩2分の邸宅街に誕生
その次に多いのが、「即入居可」という、創意工夫の跡が微塵も感じられないストレートな表現。
- △△駅徒歩3分の30階建てタワー。即入居可
- 全戸南向き&駐車場100%、すぐに入居可能
- 駐車場100%月額500円〜。いますぐ入居可
もちろん、本日のチラシのような「堂々完成」物件もチラホラ。
- 山手線内側に堂々完成
- 第1種低層住居専用地域に囲まれたレジデンス堂々完成
- 閑静な住宅街に431戸が堂々完成
修飾語に知恵を絞ったのが次の作品。
- 圧倒的な緑と充実の共用施設に彩られて、完成
次の作品は、なかなかスマートな表現ではないだろうか。
- 建物竣工済み、すぐに始められる海一望の週末
「建物竣工済み」という野暮ったい文章がなければ、ベター。
竣工済みマンションのキャッチコピーに作りにお悩みの広報マン(ウーマン)の皆さん、参考になったでしょうか。
(本日、マンション広告5枚)