不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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浴室テレビの行く末は―


金曜日、マンション広告10枚。

大手町駅直通11分、駅徒歩12分。総戸数25戸、9階建。販売戸数6戸、2LDK(64.12m2)〜3LDK(73.28m2)。販売価格2,980万円〜4,320万円。平成18年12月下旬竣工(本チラシ掲載日の10カ月後)。




都立高校に南面して建つ、9階建ての小規模マンション。

  • 充実の「標準装備」
    • ピッピとコンロ
    • 浄水器一体型水洗
    • フロアキャビネット
    • ミストサウナ付浴室換気乾燥機
    • 大型シンク
    • ワイド浴槽
    • 浴室テレビ(10型)
    • 三面鏡収納
    • トイレ手洗いカウンター

「100年コンクリート」と、構造躯体の品質の高さを誇っている一方で、さほど初期投資を必要としない(だから資産価値の向上には、ほとんど寄与しない)「標準装備」で主婦(主夫)の気を引こうとしているキャッチコピー。
チョット想像力を働かせれば分かると思うのだが、浴室に10型のテレビを「標準装備」するというデベロッパーの姿勢はいかがなものだろうか。
液晶ディスプレイの保証期間は、せいぜい1〜3年。
液晶パネルやバックライトなど、特定の部品については、たったの1年間しか保証されていない。
しかも、その1年の保証期間内であっても、液晶パネルの劣化やバックライトの輝度低下については保証の対象外としているメーカーがほとんどだ。
だから湯船に浸かって、ゆったりとした気持ちでテレビを楽しめるのは、入居当初の数年間でしかない。
10年後には、輝度が低下して見づらくなった画面を睨んでいるか、あるいは壊れて無用の長物となったディスプレイを眺めながら湯船に浸かっていることだろう。


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