1LDKから3LDK(専有面積が最大でも75m2と狭い)が混在する小規模マンション。
新宿駅直通21分(急行利用)、駅徒歩6分。総戸数44戸、10階建、1LDK(48.27m2)〜3LDK(75.00m2)。平成16年3月上旬竣工(5ヶ月後)。
- 光が織りなすアートな空間。斬新なフォルムとステンドグラスのエントランス
エントランスの床上30cmから約5mの天井面いっぱいまで、幅1mほどの3枚のステンドグラスが入っているのが売りのひとつのようだ。
エントランスの内観予想図と見ると、鮮やかなステンドグラスが目を引く。集客効果は大きそうだ。
でも、エントランスのステンドグラスって、どうなのだろうか。
入居者にとっては、毎日出入するところだから、すぐに見飽きてしまう。むしろ目障りだ。
何十年も、毎日派手な色を見続けるのは、騒々しいCMを無理やり見せられているようでたまらない。
鮮やかな色使いを毎日目にする小さな子供達の色彩感覚に狂いを生じさせないだろうか。
そもそも、ステンドグラスの強度は、基本的には高くはない。ステンドグラスの強度を確保するために補強用の透明ガラスを接着してから窓に取り付けるのが一般的だ。
本物件のステンドグラスは、床上約30cmから天井面いっぱいに設置されている。子供や不用意な人が物をぶつけて割りやすい位置だ。
ステンドグラスは、万が一壊れた時の取り替えが面倒だ。同じものがないし、しかも、一般のガラスに比べて割高だ。
新たにデザインしないにしても、納期に1ヶ月はかかる。その間、エントランスのステンドグラスにはヒビが入ったままだ。もしかするとガムテープでみすぼらしく応急措置されているかもしれない。
このようにエントランスにステンドグラスを設けることによって、様々なデメリットが思い浮かぶ。あえてステンドグラスを採用することのメリットは少ない。
そこまでして、デベロッパーがステンドグラスを採用しているのは、なぜか。消費者の目を引いて、なんとか売り抜けようという魂胆が見え隠れしてしょうがない。
(本日、マンション広告1枚)