2017年のマンション市場はどうなるのか?
買いどきなのか、買いどきではないのか?
ネットから拾った業界関係者の予想を整理しておいた。
- 石澤 卓志氏(みずほ証券 上級研究員)12月16日
- 井出 武氏(東京カンテイ 上席主任研究員)12月16日
- 松田 忠司氏(不動産経済研究所 主任研究員)12月16日
- 岡本 郁雄氏(不動産コンサルタント)12月21日
- 吉崎 誠二氏(不動産エコノミスト)12月22日
- 5人の予想のまとめ
- あわせて読みたい
以下、発表日の古い順。
石澤 卓志氏(みずほ証券 上級研究員)12月16日
坪単価は横ばいか若干上昇。課税内容が見直される高層マンションは、駆け込み供給が増える。
2017年も坪単価は横ばいか若干上昇する一方、一部エリアで下がるなど価格の多様化が進みそう。今後は立地ブランドよりも、交通利便性など中身が問われるでしょう。
(中略)
2017年は若干増加の兆しもあり、交通の利便性が高いエリアを中心に供給増が予想されます。また、早ければ2017年度から課税内容が見直される高層マンションは、駆け込み供給が増えるかもしれません。
井出 武氏(東京カンテイ 上席主任研究員)12月16日
前半まで価格が下がるか割安。供給増が数字に表れるのは2017年後半。
2017年の展望は前半まで価格が下がるか割安になり、都下や郊外で4000万~5000万円台中心の物件が出てきそうです。
(中略)
好条件の物件が揃うかが課題ですが、供給増が数字に表れるのは2017年後半でしょう。
(同上)
松田 忠司氏(不動産経済研究所 主任研究員)12月16日
価格はほぼ同水準か下がりぎみ。供給のポテンシャルとしては2016年以上
価格はほぼ同水準か下がりぎみになってきたものの下げ幅は限定的で、職人不足問題が解決していないこともあり高止まり状態は続くでしょう。
(中略)
今年後半に売り出した物件の期分け販売も出てくるので、2017年の供給のポテンシャルとしては2016年以上。着工数も増えています。
(同上)
岡本 郁雄氏(不動産コンサルタント)12月21日
当面低金利が続く。良いマンションを早く見つけること。
不動産の価格は、需要と供給で成り立ちます。短期的に上がる、下がると悩んでも仕方がないことです。そして、市場の予想には限界があります。
(中略)
当面低金利は、続きそうですから家族にとって良いマンションを早く見つけることが成功の近道ではないでしょうか。
吉崎 誠二氏(不動産エコノミスト)12月22日
都心を中心とした高値推移地域のマンション市況は、ネガティブな動き。
不動産市況は全般的にみると、横ばいからややネガティブな状況になると思われる。都心を中心とした高値推移地域のマンション市況は、ネガティブな動きになるだろう。しかし、投資用不動産の市況、土地活用の市況はあまり落ち込むことはなく、わずかなネガティブか横ばいとなるだろう。
5人の予想のまとめ
業界関係者5人の予想のポイントを次表に示す。
2017年の新築マンションの価格は、横ばいか下がると見ている人が多いようだ。
新築マンションの購入は、もう少し待ったほうがいいのかもしれない(いま、マンションを買うべきか?)。