不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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なぜ、竣工4カ月後が入居予定日なのか?

幹線道路沿いに建つ中規模マンション。

【優先分譲 本広告】大手町駅直通50分(途中快速に乗り換え)、駅徒歩12分。総戸数83戸(管理事務室1戸含む)、8階建。販売戸数15戸、3LDK(65.19m2)〜4LDK(95.00m2)。販売価格2,370万円〜3,820万円。平成20年3月下旬竣工(本チラシ掲載日の同月)。

物件概要を見ると、今月末竣工なのに、入居予定が4カ月も先の7月末となっている。
なぜ4カ月も入居が先なのか、理由を知りたくて電話取材してみた。

  • 筆者「今月末竣工ですが、入居が4カ月も先の7月末なのは、なぜですか?」
  • 男性販売員「契約手続きに時間がかかるとか、契約していただいてから手直し工事をするとか、なにかと時間がかかるからです」
  • 筆者「契約手続きと手直し工事に4カ月もかかるのですか?」
  • 男性販売員「チョットお待ちください」

※10秒ほどで、違う男性が電話に出てきた。

  • 男性販売員「入居が4カ月先となりますのは、販売側の都合といいますか・・・・・・」
  • 筆者「まだ完成していないのでしょうか?」
  • 男性販売員「いえっ ほとんど完成しています」
  • 筆者「ではなぜ、入居が4カ月も先なんでしょうか?」
  • 男性販売員「一気に入居するとなると、混み合うものですから」
  • 筆者「入居が4カ月も先になるのは、それが理由ですか?」
  • 男性販売員「いえっ それだけでなくて・・・・・・」
  • 筆者「・・・・・・」
  • 男性販売員「完成してから販売を開始することにしているからです。少しずつ契約が決まっていきますので、ポツリポツリと入居いただきましても、管理や防犯上の問題がありますので」
  • 筆者「完成するかなり前から販売が開始される物件が多いようですが」
  • 男性販売員「そういうデベロッパーさんもおられます」
  • 筆者「御社では、すべての物件で完成してから販売されているのでしょうか?」
  • 男性販売員「いいえ、すべての物件というわけではありませんが、モデルルームだけですと、勘違いというか実際のものと違うといった問題がありますので」
  • 筆者「ほかにも完成してから販売を開始している物件があるのでしょうか?」
  • 男性販売員「はい。○○(=別の物件名)でも、同様に完成してから販売しています」

どうも歯切れの悪い説明だ。
モデルルームだけだと勘違いがあるから、現物を確かめられるよう物件が完成してから販売を開始したという男性販売員の説明。
駅徒歩3分のところにマンションギャラリーを設けていることと矛盾しないか?

念のために、リクルート社が発行しているフリーペーパー「住宅情報 マンションズ(首都圏版)」のバックナンバーを確認してみた。
本物件が始めて登場したのは、今年の1月22日、予告広告(販売戸数未定)として。
そのときの予告広告では、入居時期はすでに7月末となっている(ただし、竣工予定は2月末)。
その後、「本広告」が出たのは、2月26日。そのときの販売戸数は、本日のチラシと同じ15戸。

以上の事実から、竣工4カ月後を入居予定日とした本当の理由について、筆者は次のように予想したのだが、皆さんはいかがですか。

  • 1月22日の予告広告を打つずっと前から、本物件の売れ行き不振を懸念したデベロッパーは、竣工後も完売できないことを見越して、入居時期を竣工の4カ月先に設定した。
  • 竣工して4カ月の執行猶予期間になんとか、完売を目指す。
  • また7月末入居であれば、夏休み中に引越しできるという住民ニーズにも合致するし、4カ月延ばしの理由としても説明しやすい。

(本日、マンション広告9枚)

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2017年6月1日、このブログ開設から13周年を迎えました (^_^)/
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