不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、マンション選びのためのお役立ち情報を提供しています


お墨付きマークは適切か?

幹線道路沿いに建つ中規模マンション。

【予告広告】大手町駅直通16分、駅徒歩11分。総戸数65戸、14階建。販売戸数未定、1LDK+S(56.98m2)〜3LDK+S(80.01m2)。販売価格未定。平成20年8月竣工(本チラシ掲載日の5カ月後)。

  • ○○区初! <△△総研>認定マンション
  • △△総研が認定する「子育てにやさしい住まいと環境の基準」をクリアしています。

このマンション・チラシには、5つものお墨付きマーク(一部、取得予定表示)が掲載されている。

  • 住宅性能保証
  • 住宅性能評価(設計)
  • 住宅性能評価(建設)
  • フラット35登録マンション
  • 子育てにやさしい住まいと環境

「子育てにやさしい住まいと環境の基準」とは、どういうものなのか?
△△総研のホームページで調べてみると――。

集めてきたママの生の声から住まいに関するものを分析。
住宅、マーケティングなどの専門家と一緒に「子育て」という視点から住まいを考える作業を半年間行いました。
その結果、日本で初めて「子育てにやさしい住まいと環境」というソフト面の評価基準を体系化。

評価項目は、住居部分(64項目)、共用部・管理体制(23項目)、周辺環境(13項目)の計100項目あるのだが、適切に評価されているのか?
たとえば、「周辺環境(13項目)」の内訳は、次のように記載されている。

  • 子育てに安全な環境になっている(4項目)
  • 子育てしやすい環境になっている(9項目)

残念ながら13項目の細目は、開示されていない。
警視庁の「事件事故発生マップ 警視庁」を見ると本物件敷地周辺の「ひったくり」「住居対象侵入盗」「車上ねらい」「粗暴犯」のそれぞれのマップは結構赤く表示されているぞ!
そもそも本物件が、幹線道路沿いに建てられるから、「子育てに安全な環境」「子育てしやすい環境」とは、いえないのではないだろうか。

(本日、マンション広告4枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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