エクセレントステージとは、第〇期とせずに、カタカナで各ステージ(期)を表現する販促ワザのひとつ。
「エクセレントステージ(再登録受付住戸)」とは何なのか?
幹線道路沿いの交差点近くに建つ、14階建ての中規模マンション。
物件概要
- 【エクセレントステージ(再登録受付住戸)】販売戸数2戸、3LDK(66.96m2〜77.78m2)。販売価格3,780万円〜4,690万円。
- 【先着順受付中住戸】販売戸数9戸、2LDK(56.10m2)〜3LDK(77.78m2)。販売価格3,190万円〜5,320万円。
折り込みチラシの「物件概要」には、「エクセレントステージ(再登録受付住戸)」と「先着順受付中住戸」の二種類が表示されている。
この「エクセレントステージ(再登録受付住戸)」とはいったい何なのか?
デベロッパーの総合案内センターに電話取材してみた
- 筆者「“再登録受付住戸”とありますが、どういう意味ですか?」
- 総合案内の女性「確認いたします。少々お待ちください」
総合案内センターの女性が出てきた。声はウグイス嬢なみだ。
- 総合案内の女性「ローン審査が通らなくてキャンセルが出た場合ですとか、申し込みが多くて(販売住戸を)追加案内する場合に、“再登録受付”することがございます」
- 筆者「チラシには、“先着順受付住戸”が9戸となっていますが、“再登録受付住戸”とどう違うのですか?」
- 総合案内の女性「“期分け”といいまして、時期によって販売住戸をいくつかに分けてご案内しています。期の販売受付を終えた後に“先着順受付”とすることがございます」
- 筆者「“再登録受付住戸”は、先着順ではないということですね?」
- 総合案内の女性「はい。いったん受付登録をしていただきまして、申し込み多数の場合には抽選をいたします」
では、「エクセレントステージ」とは、いったいどういう意味なのか?
折り込みチラシの「本広告」の履歴をひも解いてみた
- 7月28日 第1期 販売戸数20戸
- 9月16日 第2期 販売戸数12戸
- 10月6日 第2期2次 販売戸数15戸
- 11月17日 オータムステージ(第3期) 販売戸数11戸
- 12月1日 プライムステージ(第3期2次) 販売戸数20戸
- 1月19日 エクセレントステージ(再登録受付住戸) 販売戸数2戸
というように、第3期以降の広告では、期はカッコ書き。
通常であれば、「第3期」「第3期2次」と表記すべきところを、それぞれ「オータムステージ(第3期)」「プライムステージ(第3期2次)」として、カタカナ語によるイメージアップを図っているに過ぎない。
第〇期とせずに、カタカナで各ステージ(期)を表現する販促ワザだ。
ただ、「エクセレントステージ(再登録受付住戸)」は、期分けとは関係のない、単なる売れ残り住戸の広告ではないか。
販売サイドもいろいろ考えますね。