不動産情報ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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“キャンセル住戸”の謎を追って(その2)

施工途中の機械式駐車場

昨日の続き。
「キャンセル住戸」の謎を追って、『マンション・チラシの定点観測データベース』で調べてみたところ―。

  • 2005年8月26日 第1期 販売戸数 15戸
  • 2005年9月16日 第2期 販売戸数 8戸
  • 2005年10月7日 販売戸数 7戸
  • 2005年11月4日 第3期 販売戸数 6戸

1年前の8月に第1期(販売戸数15戸)の販売を開始し、翌9月に第2期(販売戸数8戸)、10月に販売戸数を7戸、11月に第3期(販売戸数6戸)と少ないながら、順調に販売戸数を重ねている。
ところが、11月も12月も第3期(販売戸数6戸)のまま、販売戸数に変化がみられなくなる(耐震強度偽装事件の影響か?)。

  • 2006年1月13日 最終期 販売戸数5戸

年が明けて、ようやく最終期(販売戸数5戸)と変化が。
ここまでの「販売戸数」の累計は、41戸だから、総戸数41戸(管理人室1戸を含まない)と一致する。

  • 2006年3月17日 緊急! キャンセル住戸販売 4戸

年度末(=決算月)に、よく見かける「キャンセル住戸」が登場!

  • 2006年8月18日 キャンセル住戸販売 4戸

4月以降、本物件の広告が入っていなかったのだが、竣工月が過ぎた8月に入って再び「キャンセル住戸」の広告が登場している。
3月17日の「キャンセル住戸」4戸と8月18日の「キャンセル住戸」4戸とは、間取りが完全に一致していないので、その間、いくつかの「キャンセル住戸」が売れて、それと同数の新たな「キャンセル住戸」が発生したと考えるべきなのか・・・・・・。
結局のところ、本当に「キャンセル住戸」なのか否か、確信が持てないままだが―。
「キャンセル住戸」の謎を追って『マンション・チラシの定点観測データベース』を調べていて意外な情報に気が付いた。
昨日(8月18日)と8月4日の広告では、物件の竣工が「平成18年7月末予定」となっていた。
ところが、3月31日以前の広告では、物件の竣工が「平成18年6月末予定」となっていたのだ!
つまり、3月31日の広告では、6月末竣工予定であったのに、8月4日の広告では竣工日が1カ月も延伸されているのだ。
4月から7月の4カ月の間、本物件の広告が入っていないので、いつの時点で、竣工日が1カ月も延伸されたのかは不明。
そこで、本物件の竣工状況を確認すべく、猛暑の中、現地調査を実施した。


外気温33度、快晴。
マンションの入り口にはアゴ髭をたくわえたスーツ姿の男性がひとり。玄関ホールには受付用のテーブルを並べ、数名の関係者が待機していた。
マンションの裏側にまわると、立ち入り禁止を示すカラーコーン(赤い三角帽子のようなもの)が並べられ、施工途中の機械式駐車場を見ることができる。
たしかに、建物本体は出来上がっているのだが、機械式駐車場を含め、屋外付帯工事がまだ完了していない。
だから広告の「入居時期/平成18年8月末予定」という記載にはうなずける。
では、なぜこのように、当初より、1カ月も建物の竣工が遅れたのか?
広告の「物件概要」の欄の「建築確認番号/第eHo.03.A-***-01号(平成16年2月28日付)」が鍵だ。
本物件の建築確認をしていたのは、eHo(=イーホームズ)。
イーホームズは、耐震強度偽装事件の関連で、今年の5月末で指定確認検査機関の業務を廃止している。
イーホームズの廃業によって、本物件の検査業務は自治体に引き継がれているはずだ。
自治体が竣工検査を実施することになって、当初より、竣工日が1カ月伸びてしまった、というのが筆者の推理だ。



だからどうなんだ?! という読者からのコメントが返ってきそうだが―。
こういうマンション広告の楽しみ方もあるということかな。

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