2019年の参議院議員選挙の投票率は48.80%で50%を切り、戦後2番目の低さだった。
都民の投票行動はどうだったのか、東京都選挙管理委員会が公表したデータをもとに可視化してみた。
丸川氏(自民)が114万票でトップ当選といわれても、投票率が低くて話にならない。
主犯は NHKを筆頭にマスメディア……。
区内の投票率ワースト3は足立・江戸川・港
区ごとの投票者数・投票率を次表に示す。
ベスト3は、文京区(59.0%)、千代田区(55.6%)、北区(55.5%)。
ワースト3は、足立区(46.4%)、江戸川区(47.0%)、港区(48.1%)。
これだけではよく分からないので、投票率を地図に落としてみた(次図)。
区内では北・荒川・台東の投票率の高さが目立つ。北多摩地区あたりも相対的に投票率が高い。
自民得票率40%超えは千代田・中央
党派別の得票率を次表に示す。
区内の得票率は自民が圧倒的で、立民、公明、共産と続く。
れいわ新選組の躍進が報じられているが、区部では維新の得票率のほうが若干高い(維新8.7%>れいわ8.3%)。
自民党の得票率が40%を超えたのは次の2区。
- 1位:千代田(44.1%)
- 2位:中央(40.3%)
立憲民主党が20%を超えたのは次の2区。
- 1位:中野(20.7 %)
- 2位:杉並(20.3 %)
党派別得票率マップ
党派別得票率データを地図に落としてみると、各党の支持層に地域的な偏りがある様子が見えてくる。
自民党支持層は、23区の東側と西多摩地区に偏っている。北多摩地区での弱さが目立つ(次図)。
立憲民主党の支持層は、区内西部と北多摩地区あたりに偏っている。城東地区での弱さが目立つ(次図)。
※自民の図とは投票率のスライス・レベル(区分の幅)が異なっていることに要留意(以下の図も同じ)
公明党の支持層の分布は、自民と真逆になっているように見えなくもない(次図)。
共産党の支持層の分布は、公明党の支持層の分布に近いように見えなくもない(次図)。
日本維新の会の支持層の分布は、城南地区あたりに偏っている(次図)。
れいわ新選組の支持層は、区内西部に偏っている(次図)。
だからどうだという結論めいたことは特にない。
投票率や党派別得票率に地域性があるのではないかと思い、各データを可視化してみた。何かの参考になれば幸いである。