不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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予告広告期間中の「要望書」受付は、お掟破りの抜け道だと思う


本日、マンション広告4枚。

【第2期予告広告】大手町駅直通11分、駅徒歩12分。総戸数169戸、10階建。販売戸数/未定、2LDK(64.85m2)〜3LDK(77.63m2)。予定販売価格3,500万円台〜4,900万円台、予定最多価格帯4,100万円台。平成25年4月上旬竣工(本チラシ掲載日の7カ月後)。

  • ※4月28日(土)、7月20日(金)の物件と同じ。

中古車センター跡地に建つ大規模マンション。


新聞半紙大のチラシのオモテ面に、売れ行き好調を演出するキャッチコピー。

おかげさまで [第1期113戸] 登録即日 完売

「登録即日完売」とは、登録申込みの受付を開始して、すぐに販売対象のすべての住戸に申し込みがあった状況を意味している。
登録申込みの後、あるいは抽選の後、たとえキャンセル住戸が発生しても、「登録申込即日完売」であることには変わらないから、胸を張って「第1期<113戸>登録即日完売」を謳うことができる。


それにしても、なぜ、登録申込みの受付を開始して、すぐに販売対象すべての住戸が申込みで一杯になるのか?
「予告広告」でモデルルームに集客し、“即日完売”できる見通しが得られた段階で「本広告」を出して受付を行うからだ。
※詳しくは、最近はやりの販促ワザ(即日完売)を参照。


本来「予告広告」では、不動産の表示に関する公正競争規約施行規則の第6条(予告広告に係る必要な表示事項)により、「本広告を行い取引を開始するまでは、契約又は予約の申込みに一切応じない旨及び申込みの順位の確保に関する措置を講じない」ことと規定されている。
では、「予告広告」の期間に、予約の申込みに応じることや申込みの順位の確保が禁じられているのに、なぜ「登録即日完売」を実現できるのか?


販売員の多くが、予告広告の期間であっても、モデルルームに訪れた購入希望者に「要望書」を提出させているからだ。
「『要望書』は、購入希望者の要望であって、予約の申込み等ではない」というような釈明が販売員から聞こえてきそうだが――
「要望書」がお掟破りの抜け道だと思うのは筆者だけか・・・・・・。


ちなみに、日本最大の新築マンション口コミ掲示板「マンションコミュニティ」で、この物件の口コミ情報を調べてみると、以下のように、予告広告期間中に「要望書」を受け付けているらしいことが分かる。

by 物件比較中さん 2012年7月4日(←予告広告期間中)
要望書は西向きで出してますが、実は中古も視野にいれ含め絞り込み中です。
(後略)

by ご近所の奥さま 2012年7月27日(←予告広告期間中)
はじめまして。
近所に住んでおり、購入要望書を出したものです
ネガな発言が多いのですが、明るい発言も聞きたいです。
購入要望書を出したみなさん、聞かせてください。

by 購入検討中さん 2012年6月17日(←予告広告期間中)
私は行きませんでしたが、バスで現地案内してくれますし、価格もわかりますよ。
来月頭に要望書は締め切りで、販売抽選は8月下旬か9月初旬だそうです。
管理費などは今月30日の管理説明会で発表するみたいですよ。



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