不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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本格的な間取り変更システムは―

間取り変更システム

東南向きの小規模マンション。

【第1期 本広告(先着順)】大手町駅直通16分(快速利用)、駅徒歩8分。総戸数21戸、5階建。販売戸数6戸、2LDK(70.59m2)〜4LDK(99.90m2)。販売価格4,498万円〜7,098万円。平成20年8月末竣工(本チラシ掲載日の1年1カ月後)。

  • 選べて嬉しい Select PLAN
    • 〇〇(=物件名)は12タイプ112通りの本格的な間取りセレクトプランをご用意しています。
    • さらに△△(=デベロッパー名)独自の□□システムで将来の間取り変更も容易です。

二重床のフトコロを約250mm確保しているから、将来間取りを変更する時に、水廻りも移動することが可能だという。
水廻りも移動できる、この本格的な間取り変更システムは「業界初」だとも謳っている。
チラシで「業界初」を謳う場合には、そのことを裏付ける合理的な根拠を示す資料を有している必要がある(不動産表示規約 第18条2号(2)項)。
次回のチラシでは、合理的な根拠資料の開示を期待したい。
さて、本日の主題は「業界初」という「特定用語」の話ではない。
水廻りの移動も厭わない「本格的な間取り変更システム」についてだ。
チラシには、キッチンの位置がかなり自由に移動できる間取り図が掲載されている(図参照)。
将来のライフスタイルの変化に応じて、キッチンの位置が自由に移動できるのは、その人にとっては「嬉しい」ことだろう。
でも、移動したキッチンの階下に寝室がある住民にとっては、迷惑な話しだ。
将来、子供が巣立ち、夫婦二人になって、間取り変更して、階下の住民との騒音トラブルに巻き込まれることがなければいいのだが・・・・・・。

(本日、マンション5枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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