日曜日、マンション・チラシ1枚。
- 9月16日(金)、9月24日(土)の物件と同じ。
大手町駅直通16分、駅徒歩25分。総戸数45戸(管理員室1戸を含む)、10階建。販売戸数10戸、2LDK(58.08m2)〜4LDK(83.79m2)。販売価格2,990万円〜4,190万円。平成18年10月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年後)。
- 全タイプ角住戸プラン/通風・採光に優れた住空間
- プライバシー重視設計/廊下に居室が面さない
- ホテルライクな共用廊下/帰るたびに感じる上質な時間
- 洗練のモダンフォルム/デザインテーマは光と風
「全タイプ角住戸の44邸」が売りの10階建ての中規模マンション。
チラシに掲載されている基準階フロアの「イメージイラスト」をみると、ワンフロアあたりの住戸数が5戸であることがわかる。
ワンフロアあたりの住戸数が5戸で、なぜ「全タイプ角住戸」となるのか。
3つの住戸の塊と2つの住戸の塊がエレベータを中心につながった平面配置をしているからだ。
落花生が真ん中で90度に折れた形になっている、と説明すればイメージしてもらえるだろうか。
本物件は、たしかに全住戸が通風・採光性能に優れた角住戸だし、エレベータを中心に入り組んだ共用廊下で各住戸がつながっているから独立性は高い。
でも、防災性能については、いくつか気になる点がある。
建物の平面形状がねじれた形になっている(偏心している)ので、耐震性能上は不利だ。
また、入り組んだ共用廊下が避難の際には裏目にでる。被災者を乗せてストレッチャーで移動するのは困難だろう。
「シャープな印象のモダンデザイン」を生み出すために「透明感のあるガラスカーテンウォール」が採用されているが、震災時に破損したガラスが地上に降り注ぐことはないか。
入り組んだ建物形状やガラスのカーテンウォールなど、外観予想図はかなり見栄えのするマンションだ。
でも、震災時の配慮が不足していないだろうか・・・・・・。