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夏休みの感想文!? 朝日新聞の「ヤミ民泊体験記」

朝日新聞デジタルに、記者が福岡市内の「ヤミ民泊」に宿泊した体験記が掲載されている。

ひとつの事例を切り取って、「ヤミ民泊体験記」を新聞記事化することにどれほどの意味があるのだろうか。


もくじ

朝日新聞記者の「ヤミ民泊体験記」

朝日新聞の記者が福岡市内の「ヤミ民泊」に宿泊した体験記が記されている。

「ヤミ民泊」泊まってみた 貸主と会わず、隣室鍵なく

全国で増えるヤミ民泊とはどのようなものなのか。記者が泊まってみた

 8月上旬、スマートフォンで大手仲介サイトのアプリをダウンロードした。ユーザー名、メールアドレス、電話番号、顔写真を登録すると、すぐに宿泊先を選べる。日程を指定すると、福岡市内で泊まれる部屋が140件見つかった。
(中略)
予約には、運転免許証や顔写真、クレジットカードの利用明細の写真が必要だった。個人情報をこんなに送って大丈夫なのか……。心配をよそに予約はすぐ確定した。ただ、約30分後に貸主からチャットで来た連絡は「日本語可」のはずが英語。「部屋は階段を上がって右」といい、住所や鍵の場所も書かれていた。
(中略)
翌朝、鍵をもとに戻してチェックアウト。「この質なら値段の変わらないカプセルホテルを選ぶな」と思った。結局、最後まで貸主とは顔を合わさなかった。話を聞こうと連絡したが、返信はこなかった。

(朝日新聞デジタル 8月14日)

ひとつの事例を記事化する意味はあるのか?

スマホを使った手続き方法や、ホストとのチャットを使ったやり取り、チェックイン・チェックアウトの状況など、具体的な状況が描かれている。こういった情報は、民泊がどんなものか知らない読者にとっては意味があるのかもしれない。

ただ、「個人情報をこんなに送って大丈夫なのか」とか、「『この質なら値段の変わらないカプセルホテルを選ぶな』と思った」とか、夏休みの感想文かっ!

このレベルの情報を書いているブロガーならいくらでもいるだろう。

ひとつの事例を切り取って、「ヤミ民泊体験記」を新聞記事化することにどれほどの意味があるのだろうか。

ネット記事だから許されるのか?
しかも署名はないし。

記者の宿泊先は「ヤミ民泊」を代表しているか?

今回、朝日新聞の記者が宿泊したのは、Airbnbに登録されていた福岡市内の木造2階建ての2階の1室

福岡市内の木造戸建ての民泊は、「民泊」を程度代表しているのか?

全国Airbnbに戸建てで登録されているのは約2割(17年1月現在)でしかない(次図)。しかも福岡市内のAirbnb登録件数は、全国の4%未満(「Airbnb登録件数|全国的に頭打ち傾向」より)。

だから、朝日新聞の記者が宿泊した民泊は、民泊の平均像をまったく代表していない。

朝日新聞の記者が宿泊した場所
マスコミ報道では分からない!全国4万6千件の民泊構造を可視化」に掲載した図に加筆

ヒト、カネの制約があり、本格的な調査報道は厳しいのかもしれないが、もう少し掘り下げた民泊記事を期待したい。

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2017年6月1日、このブログ開設から13周年を迎えました (^_^)/
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