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中部地方は詐欺師が多いのか?

国土交通省が立て続けに”詐欺警報”を発信している。

消費者庁が発信してもよさそうなのだが、国土交通省職員を名乗る詐欺なので、国交省が発信しているのであろう。

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もくじ

インフラツーリズム詐欺(岐阜県)

相手方 :岐阜県在住の一般の方(匿名)
情報提供内容:

  • 4日(月)19時頃、国土交通省を名乗る人物2名が自宅を訪問。
  • 国土交通省の名刺(所属は未記入)を渡され、「子ども向けにダム内部や橋梁等の見学を実施しており、15万円で昼食付きで見学出来る」と勧誘された。

国土交通のインフラツーリズム ポータルサイト(次図)に掲載されている「民間主催ツアー」全16件のうち、一番高いツアーでも2名1室28,800円(北海道上士幌町 紅葉!然別湖遊覧&国道273号「三国峠」2日間 )である。

「15万円で昼食付き」は詐欺価格といえそうだ。

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宅配便の再配達詐欺(岐阜県)

相手方:岐阜県在住の一般の方(男性)
情報提供内容:

  • 5日(火)20時頃、国土交通省職員を名乗る人物が自宅を訪問。
  • 国土交通省と記載された名刺(架空の部署名を記載)を渡され、「今後再配達を行う際は消費者が料金を払う必要がある。送り手側にも対応が必要であり、10万円を払うと優先的に扱われる」と伝えられ、金銭を要求された。

再配達対応費用が10万円というのは高いし、なぜ国交省職員を名乗ったのだろうか?

 

渇水に便乗した詐欺(岐阜県)

相手方 岐阜県在住 30代男性
情報提供内容

  • 平成28年7月4日(月)22時頃、国土交通省職員を名乗る男女2名の訪問を受ける。
  • 国土交通省の名刺(所属は未記入)を渡され「岐阜県が渇水になった場合でも、50万円を払えば水を自由に使えるようになる」と勧誘された。

すでに国交省の「渇水情報総合ポータル」には詐欺への注意喚起文章が掲載されている(次図)。

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子ども霞が関見学デーに便乗した詐欺(愛知県)

相手方:愛知県在住 30代男性
情報提供内容:

  • 7月3日(日)、国土交通省職員を名乗る男女2名が自宅を訪問。
  • 名刺を渡され、「子ども霞が関見学デーを7月27日及び28日に実施するので、15万円を払うと参加できる」と勧誘された。

愛知~霞が関の往復旅費を含めても、15万円は高すぎるだろう。

子ども霞ヶ関見学デーのページ」に不審な電話や訪問への注意喚起文章が掲載されている(次図)。

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バリアフリー調査に関する詐欺(静岡県)

相手方:静岡県在住の一般の方(男性)
情報提供内容

  • 7月4日(月)、国土交通省職員を名乗る男女二人組が自宅を訪問
  • 国土交通省と記載された名刺(部署については架空のもの)を示され、「東京パラリンピック開催に当たりバリアフリー施策の調査を行っている。協力いただければ大会チケットを協力価格30万円で提供する」と伝えられ、金銭を要求された。

東京都オリンピック・パラリンピック準備局」によれば、東京2020大会のチケット販売や方法などについては、まだ検討中の段階。
ロンドン大会の場合には、大会の約1年半前から、チケットの一般販売が開始されたという。

中部地方は詐欺師が多いのか?

今回、国交省が公開した詐欺事例5件は、すべて中部地方整備局管内のものである。

中部地方は詐欺師が多いのか?

それとも、特に中部地方整備局が詐欺に目を光らせているのか?

5件のうち3件を通報したのは岐阜県在住の匿名者。

岐阜県人はお役人に弱い、と詐欺師に見られているのか?

 

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