不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、不動産(マンション購入・賃貸)に係る分析記事を提供しているブログメディア

分譲済み戸数が明記されたワケは―


本日、マンション広告5枚。

【第1期3次予告広告】秋葉原駅直通25分、駅徒歩14分。総販売戸数310戸(総戸数315戸のうち5戸は分譲済)、地上14階建・地下1階。予定販売戸数15戸、3LDK(75.72m2)〜4LDK(100.02m2)。予定販売価格2,560万円〜4,060万円、予定最多価格帯2,700万円台(5戸)。平成21年12月下旬竣工(本チラシ掲載日の5カ月後)。

千葉県郊外に建つ大規模マンション。


千葉県郊外の大規模マンションの第1期3次のチラシが配布エリアを拡大し、都内に住む筆者のところに突然入ってきた。
売れ行き不振であることは容易に想像できる。


グーグルマップで周辺環境を調べただけでも、駅途中に霊園の前を通らなければならないことや、線路沿いに建っていること、敷地上部に高圧電線が走っていることなど、立地環境に恵まれていないことは容易に分かる。



ゴマ粒サイズの小さな文字で記された「物件」概要に目を凝らしていて、奇妙な表現に引っかかった。

  • 総戸数/315戸
  • 総販売戸数/310戸(総戸数315戸のうち、5戸は分譲済

このマンションが315戸の住戸で構成されていることだけでなく、なぜ、わざわざ「5戸は分譲済」と明記されているのか?


とっても気になったので、ネットで調べてみたところ、意外な事実を発見!
このマンションは、以前、違う物件名で販売されていたのだ。
このマンションの共同売主の1社が今年の2月に経営破たん。残った1社のブランド名に変えられていたのだ。


リクルート社のフリーマガジン「首都圏版 マンションズ」のバックナンバーをひも解いて、具体的な販売履歴を以下に示そう。

  • 旧物件名
    • 09年1月6日:第1期1次(本広告)販売戸数75戸
    • 09年1月20日:第1期2次(予告広告)販売戸数?戸

第1期2次の「本広告」が出された形跡がない(ルール違反だ!)。

    • 09年2月3日:第2期1次(予告広告)販売戸数10戸

共同売主の1社が2月5日、東京地裁会社更生法の適用を申請。
その後、旧物件名で広告が出されることはなかった。

  • 現在の物件名
    • 09年4月21日:第1期(本広告)販売戸数70戸

4月21日に、現在の物件名で突然広告が出る。
この第1期の「販売戸数70戸」と旧物件名で販売された販売戸数75戸(第1期1次)との関係は必ずしも明確ではないのだが――。
冒頭の「5戸は分譲済」の不自然な表記の答えがここにあると、筆者は考えている。
すなわち、旧物件名での第1期1次(1月6日の「本広告」)の「販売戸数75戸」に対して、1社の破たんなどで生じたキャンセル住戸も含めて、最終的に「5戸は分譲済」となった。
そして、現在の物件名で第1期として販売戸数70戸(=旧物件販売戸数75戸−分譲済5戸)で販売を再開したというのが筆者の推理だ。
その後の販売履歴は以下のとおりなのだが、完売までの道のりは遠そうだ。

    • 09年5月26日:第1期2次(本広告)販売戸数33戸
    • 09年6月16日:第1期3次(予告広告)販売戸数15戸

パートナーが破綻した総戸数315戸の期分け状況

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2017年6月1日、このブログ開設から13周年を迎えました (^_^)/
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