不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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“地下マンション”というあだ花


本日、マンション広告7枚。

【先着順住戸】大手町駅直通38分、駅徒歩9分。総戸数117戸、地上3階地下1階。販売戸数3戸定、3LDK+S(87.69m2)〜4LDK(105.24m2)。販売価格3,870万円〜4,770万円。平成21年2月28日竣工済み(本チラシ掲載日の1カ月前)。

第一種低層住居専用地域に建つ、先月竣工した低層の大規模マンション。


これまで筆者のところに入ってこなかった本物件のチラシ。
竣工1カ月後に、初めてチラシが入ってきたところを見ると、売行き不振で販促エリアを拡大したということなのか・・・・・・。

  • いよいよ最終章
  • 限定3邸[家具付]特別分譲

「限定」「家具付」「特別」という、3つの用語がとても怪しげに感じるのは筆者だけか。


「限定」という表現には、「数が限られているので、急がないとなくなってしまいますよ」というような焦燥感を抱かせる効果がありそうだ。
「物件概要」に目を凝らせば、たしかに「販売戸数/3戸」とは書かれている。
でも、「販売戸数/3戸」が「残り3戸」を意味しているとは限らない。焦りは禁物。


2つ目の「家具付」という表現については――このブログでも何回か取り上げたが――お買い得感を演出する、最近はやりの販促ワードのひとつだ。
他人の汗や子供のよだれが染みついたモデルルームで使用された家具なのか、売り残り住戸をさばくために、わざわざ買ってきた家具なのか、営業マンによく確認しよう。


3つ目の「特別」という表現。
「特別」という表現があると、「特別に素晴らしいもの」であると勝手に連想してしまいそうだが――。
「特別」とは、「他との間に、はっきりした区別があること。他と、はっきり区別して扱うこと(大辞泉YAHOO!辞書)」
単に家具付きであることを強調しているにすぎない。

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さて、「法律によって良質な住環境が守られた、『第一種低層住居専用地域』に立地」がうたい文句のこのマンション。
第一種低層住居専用地域には、10mまたは12mの高さ制限がある(建築基準法第55条)。
「物件概要」には、「地上3階地下1階」と記されている。
つまり、建物の高さが制限された「第一種低層住居専用地域」に、この大規模なマンションを詰め込むために、地下1階に住戸が設けられているのだ。
地価の高騰を背景に規制緩和で生まれた、湿気・通風に劣る不健康極まりない“地下マンション”というあだ花。
防音性と断熱性が優れていることと引き換えに、日照・通風に優れず、湿気に悩む日々があり得ることも想像しよう。

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2017年6月1日、このブログ開設から13周年を迎えました (^_^)/
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