不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、マンション選びのためのお役立ち情報を提供しています


抽象的かつ一般的過ぎるキャッチコピー

環七沿いに建つ中規模マンション。

【第2期本広告】大手町駅直通16分、駅徒歩7分。総戸数52戸、10階建。販売戸数23戸、1LDK+S(53.24m2)〜4LDK(87.11m2)。販売価格2,770万円〜5,050万円。平成20年8月下旬竣工(本チラシ掲載日の10カ月後)。

  • 9月16日(日)の物件と同じ。

B4サイズのオモテ面のキャッチコピーは、「満足と快適で暮らしの美学、極める」
裏面のキャッチコピーは、「豊かな暮らしを演出する多彩なプランと安心の品質」
この二つのキャッチコピーを見て、何か気が付きませんか?
表現が抽象的かつ一般的過ぎて、どこの物件でも使えそうなキャッチコピーではないか。
「満足」「快適」「美学」「豊かな暮らし」「多彩なプラン」「安心の品質」といった、優良物件を想起させる用語の羅列は、売り主サイドに販促メリットはあっても、消費者サイドには有用な情報を伝えているとはえないだろう。
リクルート社のフリーマガジン「首都圏版 マンションズ(10月30日号)」から、どこの物件でも使えそうなキャッチコピー(下記参照)を拾ってみた。
下記5つの物件に共通しているのは、総戸数が50戸に満たない小規模のマンションであることだ。
中小規模で特徴の出しにくいマンションだと、抽象的かつ一般的なキャッチコピーとなってしまうということか・・・・・・。
マンション広告クリエーターの皆さん、物件の特徴を的確に捉え、かつ消費者にとって有用な情報を含んだキャッチコピーを期待しています。

  • 街の歴史を知り、永住を志向し、豊かな暮らしを提案(総戸数37戸、6階建て)
  • 個性的で多彩なプランバリエーション。DINKS向き2LDKから、ゆったり暮らせる永住向き4LDKまで(総戸数36戸、6階建て)
  • 上質感漂う居住空間、美しさのなかにちりばめられた「ユニバーサルデザイン」は気づかぬほど細やかな快適への配慮(総戸数45戸、7階建て)
  • 光と風と、開放感と静けさと。確かな住宅性能とセキュリティに守られて寛げる住まい(総戸数29戸、5階建て)
  • 注目したい「キッチン」。使いやすいデザイン性、居室はもちろん、水まわりにも収納スペース豊富(総戸数29戸、4階建て)

(本日、マンション2枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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