土曜日、マンション広告1枚。
- 3月24日(金)、6月9日(金)、8月5日(土)の物件と同じ。
大手町駅直通15分、駅徒歩8分。総戸数67戸、10階建。販売戸数未定、3LDK(67.65m2)〜4LDK(89.83m2)。販売価格未定。平成19年1月末竣工(本チラシ掲載日の4カ月後)。
第一種住居地区に建つ、10階建ての中規模マンション。
- デュアル**〇〇 最終期・新発表
直線距離にして約300m。同じ売主が本物件A(総戸数67戸・10階建て)と物件B(総戸数39戸・6階建て)を建設中。
この二つの物件があるから、それぞれの物件名に「デュアル**A」「デュアル**B」と冠して、1枚の広告にふたつの物件を紹介していたはずなのに―。
気が付いたら、いつの間にかA物件だけになっていた。
『マンション・チラシの定点観測データベース』で調べてみると、9月9日の広告を最後に、B物件は掲載されていない。
B物件は完売したのか? と思って、「デュアル**」のホームページを見ると、物件Bもまだ販売戸数7戸となっている。
B物件が広告から消えた理由を探るべく、電話で照会してみた。
- 筆者「以前の広告では、物件Bも掲載されていましたが、完売したのでしょうか?」
- 男性販売員「いいえ、物件Bもまだご案内できます」
- 筆者「なぜ物件Bを広告に掲載しなくなったのですか?」
- 男性販売員「物件Aをメインに販売することにしているからです」
- 筆者「広告には物件Aの販売戸数は『未定』となっていますが、何戸販売されるのでしょうか?」
- 男性販売員「いまのところ未定です」
- 筆者「いつごろ分かりますか?」
- 男性販売員「10月中旬ごろになれば分かります」
- 筆者「どのようにすれば分かりますか?」
- 男性販売員「ホームページやチラシでご案内します」
男性販売員の説明によれば、広告からB物件が消えた理由は、A物件をメインに営業するという売主の方針変更ということになるのだが―。
物件名にデュアル(=ふたつ)と冠しながら、いまになってA物件だけを掲載する理由としては説得力に欠ける。
少なくとも、本物件の広告を最近、目にした人は、B物件の存在を知らないので、なぜ物件Aの頭に「デュアル」が冠されているのか理解不能だろう。
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