不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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紛らわしい表現が多用されている広告

駅チカではあるが、都心まで遠い大規模マンション。

大手町駅直通41分(快速利用。通勤時51分)、駅徒歩3分。総戸数325戸、14階建。販売戸数15戸、3LDK(73.66m2〜85.24m2)。販売価格2,500万円〜3,500万円、予定最多価格帯2,600万円・3,300万円。平成19年3月中下旬竣工(本チラシ掲載日の8カ月後)。

  • 1月14日(土)の物件と同じ。

紛らわしい表現が多用されているの第3期の予告広告。

紛らわしい表現(その1)

〇〇(=物件名)は、2006.4/30号「読売ウィークリー」2006年春 東西109 人気マンションランキングに紹介されました。

http://d.hatena.ne.jp/images/diary/f/flats/2006-07-14.jpg
本物件が「人気マンションランキング」に紹介されたことは分かるのだが、どのように紹介されたのかは、どこにも説明されていない。
念のために、図書館で「読売ウィークリー」のバックナンバーを調べてみると―。
千葉県内の総戸数200戸以上の物件として第6位にランキングされていることが分かった。
でも、千葉県内に総戸数200戸以上の規模の大規模マンションって、どのくらいあるのだろうか?
リクルート社の「住宅情報ナビ」に登録されている新築分譲マンションは全部で167件(2006年7月14日現在)。
そのうち総戸数200戸を超えるのは、たったの23件。
だから、本物件は、23件の中でランキング第6位ということだ。
広告で、ここまで丁寧に情報開示しないにしても、だた「人気マンションランキングに紹介されました」とだけ謳うのは、消費者に「優良もしくは有利であると誤認される恐れのある広告表示」だと指摘されてもしかたがないのではないだろうか。

紛らわしい表現(その2)

  • C-G type 3LDK 80.12m2 予定販売価格2,800万円
  • D-D type 3LDK 81.70m2 定販売価格3,100万円台〜
  • C-D type 3LDK 85.24m2 予定販売価格3,000万円

それぞれの間取り図の下に表示された予定価格。
3LDK 80m2台にしては、3,000万円前後とかなり安い?
でも、よく読み返してほしい。
いずれの価格も「予定価格」であり、しかも「万円台」となっている。
「台」が付いているということは、C-G typeの予定販売価格2,800万円台というのは、最大で2,899万円ということだってあり得るし―。
D-D typeにいたっては、「3,100万円台〜」と「〜」の表示もあるので、3,200万円、3,300万円の可能性も否定できないではないか!
では、このような曖昧な価格表示は許されているのか?
業界の自主ルール「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」第6条(予告広告に係る必要な表示事項)第1項では、「予告広告」の特例として、分譲価格の表示を省略できる(=表示しなくてもいい)ことになっている。
でも、同条第3項(2)号によれば、「価格若しくは賃料が未定である旨又は予定最低価格、予定最高価格及び最多価格帯」の表示を義務付けている。
つまり、「予告広告」の場合、価格が「未定」であるか、または「予定最低価格、予定最高価格及び最多価格帯」を表示しなければならないのだ。
本広告では、「未定」表示ではなく、「予定価格」表示が採用されているのだが―。
「予定最低価格」「予定最高価格」ともに「台」というような、消費者に価格を誤認させやすい、曖昧な語尾が添えられている。
業界の自主ルールには、「予告広告」といえども、価格に「台」を添えて曖昧にしていいとは、どこにも書かれていない。

(本日、マンション広告14枚)

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2017年6月1日、このブログ開設から13周年を迎えました (^_^)/
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