国土交通省は4月28日、「住宅着工統計(平成29年3月分)」を公表。
ざっくり言うと
平成29年3月の住宅着工動向について、次のように記されている。
- 平成29年3月の住宅着工戸数は75,887戸で、前年同月比で0.2%増となった。また、季節調整済年率換算値では98.4万戸(前月比4.7%増)となった。
- 住宅着工の動向については、前年同月比で先月の減少から再びの増加となっており、利用関係別にみると、前年同月比で貸家は増、持家、分譲住宅は減となった。
- 引き続き、今後の動向をしっかりと注視していく必要がある。
また、分譲マンションについては、次のように記されている。
- 前年同月比では2か月連続の減少(前年同月比24.3%減)。
これだけでは、よく分からないので、いつものようにマンション関連のデータを中心に可視化してみよう
【全国分譲マンション】前年同月比▲24.3%減
たしかに「2か月連続の減少」であることが確認できる。
3月は前年同月比▲24.3%減。
【首都圏分譲マンション】前年同月比▲15.1%減
※黒色破線は、多項式(5次)の近似曲線。以下同じ。
上図は季節変動があるので分かりにくい。
そこで首都圏について、前年同月比の増減を可視化したのが次のグラフ。
このグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。
首都圏では、前年同月比▲15.1%の減。
【都内の分譲マンション】前年同月比13.5%増
上図も季節変動があるので分かりにくい。
次のグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。
東京の着工戸数は前年同月比13.5%の増。
各年3月の変化を可視化したのが次のグラフ。
3月の着工戸数は、3年連続で増加しているものの、リーマンショック前の水準には遠く及ばない。
あわせて読みたい