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羽田新ルート|なぜ政府は3月29日運用開始に固執しているのか

新型コロナの影響で国際線、国内線の減便が相次いでいるにも関わらず、なぜ、政府は3月29日の羽田新ルートの運用開始に固執しているのか?
渋谷区議会の堀切稔仁議員が国交省航空局の幹部らとの懇談会(3月13日開催)で得た情報として、その理由をYouTubeで紹介している。


もくじ

相次ぐ羽田増便枠の減便・延期

アメリカン空港が羽田増便枠で獲得したダラス・フォートワース線の就航を5月に延期するという衝撃的なニュース。

アメリカン航空、羽田/ダラス線の新規就航を延期

アメリカン航空は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大による需要減退への対応として、新たに国際線スケジュールの変更を発表した。

日本路線では、羽田発着枠拡大を受けて2020年3月29日から開設する予定だった羽田/ダラス・フォートワース線の就航を5月に延期。さらに、羽田/ロサンゼルス線と成田/ロサンゼルス線についても3月16日〜5月6日まで運休する。(以下略)

トラベルボイス 3月16日

 

米国航空だけでなく、オーストラリアのヴァージンオーストラリア航空も羽田増便枠で東京とブリスベンをデイリー運航する計画を週3便と減便(スカイバジェット 3月13日 )。また、スカンジナビア航空にいたっては、現状では夏ダイヤ開始に間に合うのは難しいとしている(スカイバジェット 3月16日)など、羽田増便枠の減便・延期が相次いでいる。

羽田新ルートの3月29日運用開始に固執する政府

新型コロナの影響で国際線、国内線の減便が相次いでいるにも関わらず、菅官房長官は3月11日の午後の記者会見で、「予定通り、今月末から実施する予定」と答えている。

また、赤羽国交大臣は3月13日閣議後の記者会見で、「検証に時間をかけるより、3月29日から実際運用した方がより安全性」とトンデモ発言をしている。

検証に時間をかけるより、3月29日から実際運用した方がより安全性というか、いいことを高めあえると思います。


ずっと、東京オリンピック・パラリンピックをやらないかのような前提の主張であるならば理解はできるが、東京オリンピック・パラリンピックはやるということで、その時は便数が増えるわけですから、そのために3月29日を先送りして、私はいいことはないのではないかと思います。

なぜ政府は3月29日運用開始に固執しているのか

なぜ、政府は3月29日の羽田新ルートの運用開始に固執しているのか?

じつは、渋谷区議会の堀切稔仁議員(れいわ渋谷)が国交省航空局の幹部らとの懇談会(3月13日開催)で得た情報として、政府が3月29日運用開始に固執している理由をYouTubeで紹介している。

 
堀切稔仁議員が同じ会派(れいわ渋谷)である金子快之議員のインタビューに答えるYouTube動画(約2分半)を以下に書き起こしてみた。

  • 堀切:3月29日から飛ぶのか?
  • 金子:飛ぶのか?
  • 堀切:ということです。

  • 金子:オリンピックもあれなのに。
  • 堀切:ここ(資料)に書いてるんだけども、コロナがあるのにやるのか、ということですけども、やるそうです。

  • 金子:国交省としては――
  • 堀切:やるそうです。
  • 金子:コロナと関係なく――
  • 堀切:やる。

  • 金子:日本からの飛行機もどんどんキャンセルなってるし、アメリカのトランプ大統領は今日の発表だと「アメリカも飛行機キャンセルするんだ」っていうことで、そんなに飛んでんのって。飛行場もガラガラで、あんまりお客さんもいないというふうな状況なんですけど、国交省はやりたいんだと。
  • 堀切:そうです。
  • 金子:やりたいんだ。

  • 堀切理由が、これがまた、彼らもいろいろ説明したんですけど、1番は、もう決めちゃってることだから。例えば、いま景気が悪くて、コロナの影響でいろんな減便がある。だけど3月29日からの計画をやめちゃうと、今度いざ景気が回復したりとか、さらに言うとコロナの問題がいつか解決したときに、減便したものを増便することができない。だから、もう、1回飛ばしちゃいたい

  • 金子:飛ばしちゃいたいと言っても、そりゃ気持ちは分かるけど。いまのこういう情勢で、日本中の子供たちがいま、学校に行けなくなったり、こんな緊急事態なのに役人のプライドの方が優先と、こういう説明をしたわけですか。
  • 堀切:そうですね。

  • 金子:おかしいね、それ。
    堀切:おかしいんですよねぇ。結局、限られている、もともとの決められたものに関して、一度そういうふうな形で、断っちゃうと、ほかの航空会社の枠を含めて、もう減らしたものを増やすのは相当大変だと。
    とにかく取り決めにおいて、一度決めたものに対しては留め置くことができないと。今の世の中だから、例えば減便してしまって、3月29日も止めて、「海から入って、海から出る」、これを続けることに関して、継続することは、もうできない。こっちじゃなく、もう新しいルートを決めた限りはもう、とにかくやる
  • 金子:なるほど。

↓ 3月29日運用開始のくだりから、動画がスタートする(約2分半)


羽田空港新ルート問題の糸口が見えてきた。 - YouTube

 

※固執理由を一言でいえば、3月29日運用開始を延期してしまうと、再開するのがとても大変だということ。

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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