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フィナンシャル・ジェロントロジー!「高齢社会における金融サービスのあり方」(金融庁)

金融庁は7月3日、 「高齢社会における金融サービスのあり方」(中間的なとりまとめ)を公表。

高齢者だけではなく、幅広い年齢層にもお役立ちの情報が満載だったので、興味を持っていただけそうなところを抜粋してみた。


もくじ

中間的なとりまとめ(金融庁)

退職世代の金融資産の運用・取崩しをどのように行い、幸せな老後につなげていくか、金融業はどのような貢献ができるのかを取りまとめたという。

金融庁では、平成29年11月の金融行政方針に「我が国の高齢化率は世界の中でも最も高い水準となっており、退職世代等に関する取組みが重要な課題であることから、退職世代の金融資産の運用・取崩しをどのように行い、幸せな老後につなげていくか、金融業はどのような貢献ができるのかについて、外部有識者の知見を活用しながら、検討を進める。」としております。(中略)

この度、これまで整理・分析をしてきた内容について中間的にとりまとめましたので公表いたします。

 

報告書はパワーポイント形式で34枚。

高齢者だけではなく、幅広い年齢層にもお役立ちの情報が満載だったので、興味を持っていただけそうなところを抜粋してみた。

2035年、有価証券保有者の15%が認知症

17年後(2035年)には、有価証券全体のうち、15%(=有価証券保有者50%×認知症患者30%)を認知症患者が保有するという恐ろしい世界が待っている。

  • 2035年には有価証券保有者のうち70歳以上の割合が50%となり、65歳以上の認知症患者の割合も最大で3人に1人となる可能性
  • その場合、有価証券全体のうち、15%を認知症患者が保有することとなる可能性(P4)

たとえ重度な認知症にならなくても、高齢になるとネット証券で保有している株や投資信託を換金化することが難しくなりそうだ。

「モデルの空洞化」はビジネスチャンス…

資産・所得、就労、健康、世帯構成など、多様化が進展し、従来のような「モデル世帯」が存在しなくなっているという(モデルの空洞化)。

資産額とライフイベントのイメージ
(P5)

就労(正規/非正規/無職)や世帯構成(結婚/離婚/独身)の多様化によって、金融サービスも多様化への対応が重要になるらしい。

「モデルの空洞化」はビジネスチャンス……。

フィナンシャル・ジェロントロジー(金融老年学)

「長寿化の進展」、「資産の高齢化」、「モデルの空洞化」といった問題や、「資産寿命の延伸」といった課題を克服するため、次図のような基本的な考え方が重要になってくるという。

高齢社会における金融サービスに関する基本的な考え方
(P10)

定年後の期間のほうが長くなる「100歳時代」では、金融資産が途中で底をつかないようにすることが重要。
野村系の企業ではすでに、長寿化が経済や金融行動に与える影響「ファイナンシャル・ジェロントロジー(金融老年学)」への取り組みが進められている(「金融ジェロントロジーにおける資産運用に関する調査」結果について PDF:1.1MB)。

住み替えや住宅資産の有効活用

退職後は年金受給と資産の取崩し等によって生活を賄うこととなるが、単に取崩すのではなく、効果的に運用しながら取崩すことや、住宅資産の活用も含めて考えることが重要だという。

住み替えや住宅資産の有効活用
  • 公的保証による民間金融機関のバックアップなどによりリバースモーゲージの普及を図り、高齢者の住み替え等の住生活関連資金を確保
  • 良質な既存住宅の資産価値が適正に評価される等の環境整備(P13)

ずいぶん以前から、リバースモーゲージやホームインスペクション(住宅診断)の有用性は言われているが、なかなか普及しないのはなぜか……。

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