「首都圏最大級プロジェクト」を謳う超高層免震タワーマンションの広告。
物件概要
【第1期予告広告】東京駅直通30分、駅徒歩15分。総戸数503戸、37階建+8階建て。販売戸数/未定、2LDK(58.97m2)~4LDK(104.35m2)。販売価格/未定。平成30年12月中旬竣工(本チラシ掲載日の1年3カ月後)。
- 4月6日(木)の物件と同じ。
なぜ「首都圏最大級プロジェクト」なのか?
ゴマ粒サイズの注釈に目を凝らすと、「1都3県で1995年以降に販売された分譲マンションの敷地面積」が最大級であるとされている。
1995年以降に販売された分譲マンションの敷地面積では首都圏(1都3県)で最大級となります。
対象期間1995年~2016年12月15日までのMRC調査・捕捉分に基づく分譲マンションデータによる(2017年MDM1月号)データ資料:(有)エム・アール・シー 2017年2月現在。
「最大」ではなく、「最大級」という表現が引っ掛かる。
念のために確認してみよう。
住友不動産販売のサイトに、「広々敷地マンションランキング」として、敷地面積が広い物件がランキング形式で掲載されている。
23区のトップ10は次のとおりだ。
- 1位:広尾ガーデンヒルズ(渋谷区)66,272 m2
- 2位:ザ・リバープレイス(大田区)48,303 m2
- 3位:東京テラス(世田谷区)45,256 m2
- 4位:ゲートシティ大崎サウスパークタワー(品川区)42,476 m2
- 5位:深沢ハウス(世田谷区)39,841 m2
- 6位:東京サーハウス(大田区)36,128 m2
- 7位:東京メガシティ(北区赤)35,188 m2
- 8位:久我山ガーデンヒルズ(世田谷区)33,557 m2
- 9位:東京ツインパークス(港区東)15,564 m2
- 10位:アクアテラ(足立区)31,554 m2
※敷地面積が大きくない東京ツインパークス(旧JR汐留貨物駅跡地に立地し、約31haの国内最大級の再開発プロジェクトの一環として開発された)が9位に入っているが、住友不動産販売のサイトの表示のままとした。
上記トップ10と「首都圏最大級プロジェクト」を並べてみたのが次のグラフ。
横軸が竣工年、縦軸が総戸数、円の面積は敷地面積の大きさを示している。
1995年以降であっても、本物件の敷地面積が最大でないことが分かる。だから「最大」とは謡えない。
では、17,118m2を「最大級」と呼べるかどうかというと……微妙。
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