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羽田新ルート|2020都知事選の結果を可視化(大田区)

2020年7月の都知事選挙は小池氏の圧勝だった。

羽田新ルートは大田区民の投票率にどの程度影響を与えたのか。大田区HP公開データ(後述【参考】)をもとに可視化分析してみた。

※他区の分析結果:新宿品川目黒渋谷中野豊島板橋練馬


もくじ

羽田新ルート通過、10地域に及ぶ

筆者の独自調査によれば、大田区民の0.03%(約200人)が騒音の影響を受ける。羽田新ルートが通過する地域は、10地域に及ぶ(次図)。

羽田新ルートの影響を受ける町丁目マップ(大田区)
拡大図(PDF:300KB)

  • A滑走路到着ルート
    東海2丁目、京浜島1丁目、京浜島2丁目、京浜島3丁目
  • C滑走路到着ルート
    東海4丁目、東海5丁目、東海6丁目、城南島2丁目、城南島3丁目、城南島6丁目

町丁目別の投票率ランキング(20年)

投票所ごとのデータを町丁目ごとに集計し、20年都知事選挙の投票率を算出した。
全140町丁目(無人の22町丁目を除く)の投票率ランキングのうち上位10と下位10を下記に示す。

※大田区の20年都知事選挙の平均投票率は53.44%。

  • 1位:仲池上2丁目(59.59%)
  • 2位:雪谷大塚町(59.58%)
  • 3位:久が原2丁目(59.57%)
  • 4位:久が原4丁目(59.56%)
  • 4位:久が原5丁目(59.56%)
  • 4位:久が原6丁目(59.56%)
  • 7位:石川町1丁目(59.10%)
  • 7位:石川町2丁目(59.10%)
  • 7位:南千束3丁目(59.10%)
  • 10位:鵜の木1丁目(59.00%)
  • 10位:南久が原1丁目(59.00%)
  • 10位:南久が原2丁目(59.00%)

  • 省略(11位から185位)

  • 186位:羽田4丁目(45.78%)
  • 186位:羽田5丁目(45.78%)
  • 188位:大森東4丁目(45.51%)
  • 188位:大森東5丁目(45.51%)
  • 190位:大森南2丁目(44.99%)
  • 190位:大森南3丁目(44.99%)
  • 190位:大森南4丁目(44.99%)
  • 190位:大森南5丁目(44.99%)
  • 194位:羽田1丁目(44.86%)
  • 195位:羽田旭町(39.47%)
  • 195位:東糀谷3丁目(39.47%)

【注記】

  • 投票所ごとのデータを町丁目ごとに集計する際に、複数の町丁目にまたがって投票所が設定されている場合には、複数の投票所の当日有権者数と投票者数を合わせて、投票率を算出した。
    たとえば、A1丁目のうち、1~8番地の住民の投票所がa小学校、9~49番地の住民の投票所がa幼稚園だった場合、A1丁目の投票率としては、2か所の投票所の当日有権者数と投票者数を合わせて、投票率を算出した。

投票率の分布図

20年:北西部の投票率が高い

20年都知事選挙につき、大田区に係る町丁目別の投票率データを地図に落としたのが次図。

北西部の投票率が高く、60%に迫る。

羽田新ルートの影響は特に見られない。

都知事選の投票率(20年)

  • 1位:仲池上2丁目(59.59%)
  • 2位:雪谷大塚町(59.58%)
  • 3位:久が原2丁目(59.57%)
  • 4位:久が原4丁目(59.56%)
  • 4位:久が原5丁目(59.56%)
  • 4位:久が原6丁目(59.56%)
  • 7位:石川町1丁目(59.10%)
  • 7位:石川町2丁目(59.10%)
  • 7位:南千束3丁目(59.10%)
  • 10位:鵜の木1丁目(59.00%)
  • 10位:南久が原1丁目(59.00%)
  • 10位:南久が原2丁目(59.00%)
16年:北部の投票率が高い

前回(16年)の大田区に係る町丁目別の投票率データを地図に落としたのが次図。

北部の投票率が高く、65%を超える。

都知事選の投票率(16年)

  • 1位:石川町1丁目(65.05%)
  • 1位:石川町2丁目(65.05%)
  • 1位:南千束3丁目(65.05%)
  • 4位:田園調布2丁目(64.84%)
  • 4位:田園調布3丁目(64.84%)
  • 6位:田園調布4丁目(64.42%)
  • 6位:田園調布5丁目(64.42%)
  • 8位:東雪谷1丁目(64.40%)
  • 9位:東雪谷2丁目(64.17%)
  • 10位:下丸子3丁目(63.86%)
  • 10位:下丸子4丁目(63.86%)
町丁目別の投票率の変化(20年-16年):全ての地域において投票率が低下

さらに、投票率の変化(前回16年との差)を地図に落としたのが次図。

全ての地域において、今回(20年)は前回(16年)よりも投票率が低下している。低下が著しいのは田園調布(区の北西部)。

羽田新ルートの影響は特に見られない。

都知事選の投票率(20年-16年)

  • 187位:萩中2丁目(-6.20%)
  • 187位:本羽田2丁目(-6.20%)
  • 189位:西馬込2丁目(-6.21%)
  • 190位:山王3丁目(-6.29%)
  • 191位:中央3丁目(-6.32%)
  • 191位:中央7丁目(-6.32%)
  • 193位:田園調布2丁目(-7.06%)
  • 193位:田園調布3丁目(-7.06%)
  • 195位:田園調布4丁目(-7.54%)
  • 195位:田園調布5丁目(-7.54%)

まとめ

投票率の地域分布からは、羽田新ルートの影響は特に見られない。

【参考】投票区別の投票率などの出典

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