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首都圏新築マンション市場動向(9月)|高くて売れない状況継続中

不動産経済研究所は10月16日、「9月の首都圏新築マンション市場動向」を発表。

  • 発売13.0%減の2,978戸、契約率64.9%。新規大型少なく市況は低調

  • 戸当り価格5,824万円、m2単価84.6万円。神奈川以外がいずれも上昇。 

これだけではよく分からないので、同研究所が過去に発表した数値データも含め、いつものように、首都圏の新築マンション市場動向のトレンドを可視化してみた。


もくじ

発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)

発売単価は、上下動を繰り返しながらも、いまだに上昇傾向にある(次図)。

販売在庫数は、高止まり。
発売戸数は上下動が激しいが、やや下降傾向にあるようだ。

これらの事態を端的に言えば、「高くて売れない状況がまだ続いている」ということだ。

発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)

発売戸数の推移(1都3県)

23区に着目すると、9月の発売戸数1,167戸は、前年同月比で▲8.3%の減(次図)。

発売戸数の推移(1都3県)

m2単価の推移(1都3県)

23区の発売単価は、上下動を繰り返しながらも、いまだに上昇傾向にある(次図)。

m2単価の推移(1都3県)

価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)

23区の発売戸数の割合は、5,000万円を境にクッキリと2極化している(次図)。

しかも、5,000万円以下の価格帯の供給割合は激減しているのである。

新築マンション価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)

億ションの発売戸数・率の推移(23区)

億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、17年1月の20.9%をピークに減少傾向にあるようだ(次図)。

新築億ション発売戸数・率の推移(23区)

まとめ

首都圏新築マンション市場は、2か月続けてあまり変わらず、「高くて売れない状況」が継続中

  • 首都圏の発売単価は、上下動を繰り返しながらも、いまだに上昇傾向にある。
  • 23区の9月の発売戸数1,167戸は、前年同月比で▲8.3%の減。
  • 23区の発売単価は、上下動を繰り返しながらも、いまだに上昇傾向にある。
  • 23区の発売戸数の割合は、5,000万円を境にクッキリと2極化している。5,000万円以下の価格帯の供給割合は激減
  • 23区の億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、17年1月の20.9%をピークに減少傾向にあるようだ。

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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