(株)東京カンテイは、マンションの幅広い知識を問う検定試験「マンションマエストロ検定」を創設。第1回試験は、東京・大阪で19年2月24日(日)に実施される。
東京カンテイ「マンションマエストロ検定」を創設
第1回試験(3級・2級)は、東京・大阪で19年2月24日(日)に実施される。
- 受験資格:特になし(誰でも受験可能)
- 出題形式:3級・2級ともマークシート形式(4択)全80問で、実技試験なし
- 合格基準:概ね正答率70%
- 申込締切日:19年1月16日(水)
※詳しくは、「実施概要・お申し込み」参照。
「マンションマエストロ検定 公式サイト」には、次のような人にお薦めと記されている。
- マンションの購入を検討されている方
- 将来的にマンションを購入する可能性のある方
- 現在マンションにお住いの方
- 不動産業界や金融機関でマンション売買に携わっている方
「練習問題」を受けてみた
公式サイトで、3級と2級の「練習問題」を受けることができるというので、挑戦してみた。
3級も2級も設問は5つ。4択のなかから正解を選ぶ形式だ。
たとえば、2級の設問は次の5つ。
※選択肢は省略
- 1960年代の「第一次マンションブーム」のきっかけとなったもので、間違ったものは次のうちどれか
- マンションの専有面積には「壁芯面積」と「登記簿面積」があるが、間違った説明は次のうちどれか
- 二重床と二重天井を採用しているマンションの「高さ」の説明で、正しいのは次のうちどれか
- 「建物の区分所有等に関する法律(区分所有法)」について、正しいのは次のうちどれか
- マンションの「修繕積立金」の傾向について、間違った説明は次のうちどれか
結果は……
全問正解 (*^^)v
ちなみに、3級のほうも全問正解だった。
「出題レベル」は次のとおり、2級のほうが3級よりも難しい設定になっている。
- 3級
マンションに関する基礎知識・情報を習得しており、生活者の視点からマンション選択について大まかに理解しているレベル。マンションに関する基本的な用語を知っており、不動産会社からの説明を一通り理解できる。- 2級
マンションに関する基礎知識・情報を習得しており、生活者の視点からマンション選択について十分に理解しているレベル。マンションに関する基本的な用語を十分に理解しており、ほかの人にある程度知識を説明できる。
東京カンテイの狙いは…
なぜ、東京カンテイは「マンションマエストロ検定」を創設したのか?
同試験の主催は、東京カンテイ マンションライブラリ・マンションマエストロ検定事務局。
同試験を運営する日本出版販売株式会社には、検定ポータルサイトを利用する手数料などが期待できる。また、公式テキスト「マンションマエストロ検定公式テキスト(仮題)」(18年11月16日発売予定)を出版する枻出版社には、テキストの売上が期待できる。同試験を監修する東京カンテイには、受験料がたんまり入ってくるということなのか。
受験料(税込み)は次のとおりだ。
- 3級 4,800円/2級 5,600円/併願割引 9,800円
- <早割>3級 4,400円/2級 5,200円/併願割引 8,800円
仮に各級とも500人が申し込んだとすると、受験料収入は520万円(=@4800×500人+@5,600×500人)。各級とも1,000人が申し込んだとすると、受験料収入は1,040万円(早割の場合は960万円)になるのだが。
日曜の午後(19年2月24日)、1時間の試験に5千円前後も払うモノ好きが1,000人もいるのかなぁ……。