東京都は11月8日、「平成30年度予算の要求について」を公表。昨日のブログでは、「平成30年度予算要求」の概要を可視化した。
本日は、一般会計のなかで、部局別の要求額が4番目に多い建設局(≒土木部門)の「平成30年度主要事業見積書(建設局)」(PDF:239KB)を可視化してみよう。
- 建設局の「一般会計」6兆円
- 「一般会計」の6割が「道路橋梁費」(3.8兆円)
- 「道路橋梁費」の4割が「道路街路の整備」(2.2兆円)
- 「道路街路の整備」の8割が「幹線道路の整備」(1.7兆円)
- 要求額が多い項目(まとめ)
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建設局の「一般会計」6兆円
建設局が提示した平成30年度予算見積書の総額6,126億円の内訳を次図に示す。
一般会計6,075億円は、投資的経費と経常経費に分けられる。
投資的経費(道路の整備費など社会資本の形成に係る経費)は5,342億円。経常経費(職員の人件費など運営にかかる経費)は733億円。
「一般会計」の6割が「道路橋梁費」(3.8兆円)
一般会計6,075億円の内訳をみると、道路橋梁費3,839億円(63.2%)が圧倒的に多い(次図)。29年度予算額より117億円減。
では、道路橋梁費3,839億円の内訳はどうなっているのか?
「道路橋梁費」の4割が「道路街路の整備」(2.2兆円)
道路橋梁費3,839億円の内訳をみると、道路街路の整備2,153億円(40.8%)が圧倒的に多い(次図)。
29年度予算額より134億円減。
「道路街路の整備」の8割が「幹線道路の整備」(1.7兆円)
さらに、道路街路の整備2,153億円の内訳をみると、幹線道路の整備1,749億円(81.2%)が圧倒的に多い(次図)。
幹線道路の整備1,749億円の内訳は次の2項目となっている。
- 都市の骨格を形成する幹線道路の整備【868億円】
放射第36号線(板橋区ほか)、環状第5の1号線(豊島区ほか)、 小平3・2・8号線(小平市ほか)など 50路線 98か所 - 地域幹線道路の整備【881億円】
補助第230号線(練馬区)、西東京3・4・9号線(西東京市)、 八王子町田線(八王子市ほか) など 79路線 128か所
要求額が多い項目(まとめ)
以上をまとめると、建設局の一般会計6兆円の約3割、1.7兆円を「道路街路の整備」が占めているということ(次図)。
都内では道路工事がまだまだ続く。
都民ファーストの都議の皆さん、しっかりチェックされてますか?
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