東京都は3月30日、「駅前放置自転車等の現況と対策(平成28年度調査)」を公表。
駅前放置自転車が多い自治体:1位千代田・2位渋谷・3位新宿
都内の駅前放置自転車台数TOP10自治体は次のとおり。
千代田区と渋谷区が圧倒的に多い。
※調査対象は、駅から概ね半径500m以内の区域に放置された自転車。
※%は放置率(=路上への放置台数÷放置台数と駐輪場台数の合計)を示す。
- 1位:千代田区(3,048 台、63.1%)
- 2位:渋谷区(2,571 台、29.9%)
- 3位:新宿区(2,012 台、27.0%)
- 4位:台東区(1,955 台、26.8%)
- 5位:世田谷区(1,852 台、4.5%)
- 6位:板橋区(1,683 台、8.1%)
- 7位:中央区(1,627 台、46.6%)
- 8位:港区(1,531 台、25.8%)
- 9位:北区(1,290 台、7.5%)
- 10位:大田区(1,259 台、4.2%)
地図に落とすとこんな感じ。
放置自転車が多い駅:1位赤羽・2位渋谷・3位恵比寿
東京都青少年・治安対策本部のページには、平成22年度(2012年度)以降の「都内における駅前放置自転車の現況」データも掲載されている。
そこで過去5年間の放置自転車台数ワースト10駅を表にしてみた(次表)。
16年度は赤羽駅、新宿駅、錦糸町駅、王子駅に放置自転車が多い。
秋葉原駅は改善し、第10位。
16年度突然、渋谷駅が2位に入ってきたのは、駅周辺の大規模工事との関係か?
また、恵比寿駅(渋谷区)も突然3位にランクイン。
渋谷区の放置自転車対策のページには、「禁止区域では、即日撤去します」とか、「やむを得ずチェーンなどを切断する場合があります。切断した鍵などの弁償はしません」とか、強気の文章が掲載されているが、あまり効果はないようだ。
駅前の放置自転車は減っているのか?
都内の駅周辺の放置自転車の台数は減っているのか?
放置自転車対策費(自転車だけでなく、原動機付自転車と自動二輪車の対策費も含む)と放置自転車台数の推移をグラフにしてみた(次図)。
放置自転車対策費の増加とともに、放置自転車台数が減少していることがよく分かる。
放置自転車対策費には「投資的経費」と「消費的経費」から構成されている。
- 投資的経費:自転車等駐車場の建設、増・改築に要する経費
- 消費的経費:放置自転車等の整理・撤去・返還、自転車等駐車場の維持管理、普及啓発等に要する経費
99年度前後に対策費が急増しているが、放置自転車台数はそれほど減少していない。効果的な放置自転車対策費の投下が期待される。
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