国際連合の世界観光機関(UNWTO)が「各国国民の観光意識調査」結果を公表。
肯定的な調査項目であろうが、否定的な調査項目であろうが、ほとんどの項目で最下位の日本。
- オーストラリア国民の68%「都市部の観光客が多すぎる」
- 「都市部の観光客が多すぎる」1位オーストラリア
- 「都市観光産業の管理を強化すべき」1位アルゼンチン
- 観光産業は「富と収入を生み出す」1位オーストラリア
- 観光産業は「異文化間の交流を生み出す」1位アルゼンチン
- 観光産業は「混雑を引き起こす」1位韓国
- ほとんどの項目で最下位の日本
オーストラリア国民の68%「都市部の観光客が多すぎる」
オーストラリア国民の68%が「都市部の観光客が多すぎる」と考えており、これもフランスでは約30%、アメリカでは38%、イギリスでは44%、スペインで59%となっている。
観光は経済にプラス、生活にはマイナス
国際連合の世界観光機関(UNWTO)の各国国民の観光意識調査が発表され、オーストラリアでは、回答者の半数が「観光は経済にプラスになり、雇用を創出しているが、都市部の混雑や物価高の原因になっている」と考えていることが明らかになった。(中略)
また、オーストラリア国民の68%が「都市部の観光客が多すぎる」と考えており、これもフランスでは約30%、アメリカでは38%、イギリスでは44%、スペインで59%となっている。ただし、2017年の世界各都市の観光客数はシドニーが1,480万人、パリが4,000万人、ロンドン、ニューヨーク、ロサンジェルス、バルセロナなどもいずれもシドニーの2倍以上の観光客が訪れている。(以下略)
この意識調査は15か国、12万人を対象に(各国500~1,000人。日本は1,000人)、18年12月21日から19年1月14日にかけて実施されたネット調査。
日豪プレスの情報源となっている、世界観光機関が1月25日に公表した「各国国民の観光意識調査」(Citizens recognize the positive impact of tourism)を確認してみよう。
「都市部の観光客が多すぎる」1位オーストラリア
「都市部の観光客が多すぎる」と考えている割合が最も高いのは、オーストラリア(68%)。最も低い国はスランスと日本(33%)。観光大国フランスの割合が低いというのは意外。
「都市観光産業の管理を強化すべき」1位アルゼンチン
「都市観光産業の管理を強化すべき」と考えている人の割合が最も高いのは、アルゼンチン(75%)。3位韓国(67%)に対して、日本はドイツと共に最下位(24%)。
観光産業は「富と収入を生み出す」1位オーストラリア
「富と収入を生み出す」観点から、観光産業を肯定的に捉えている割合が最も高いのは、オーストラリア(72%)。日本は圧倒的に低い(25%)。
観光産業は「異文化間の交流を生み出す」1位アルゼンチン
「異文化間の交流を生み出す」観点から、観光産業を肯定的に捉えている割合が最も高いのは、アルゼンチン(65%)。次いで韓国(64%)。
日本はここでも圧倒的に低い(31%)。
観光産業は「混雑を引き起こす」1位韓国
「異文化間の交流を生み出す」観点から、観光産業を否定的に捉えている割合が最も高いのは韓国(65%)。
日本はここでも最下位(35%)。
ほとんどの項目で最下位の日本
肯定的な調査項目であろうが、否定的な調査項目であろうが、ほとんどの項目で最下位の日本(次図)。
8項目のうちで唯一最下位を免れたのは、「輸送コストを増加させる」観点からの項目だけ。日本(28%)よりも低い国は、フランス(26%)だけ。
従順な国民性というか、飼いなされた国民性というか。無反応な首都圏民の頭上を航空機が通過する日は近づいている……。
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