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91.6デシベルの現実と政府答弁の落差──山本太郎、米軍機騒音を問う

第217回国会(25年1月24日~6月22日)の参議院の質問主意書を眺めていて、米軍機騒音に係る件名があることに気が付いた。

山本太郎 参議院議員(れいわ新選組)が6月5日に提出した質問主意書に対する政府答弁書が公開されたのでひも解いてみた。

※時間のない方は、「質疑応答のポイント」と文末の「雑感」をお読みいただければと。


質疑応答のポイント

山本太郎 参議院議員(れいわ新選組)

山本太郎 参議院議員(れいわ新選組)
参議院予算委員会 2025年3月21日動画より)
山本太郎 参議院議員(2期、れいわ新選組、元俳優・タレント、箕面自由学園高校中退、50歳)

私は2025年3月21日の参議院予算委員会における質疑で、沖縄県を始めとする米軍基地周辺自治体の学校において、米軍機による騒音により子どもたちの学びの環境が壊されていることを指摘した。


その上で、私は、「米軍機の影響で学びの場が壊されている沖縄やその他地域に対しても、実情を把握するための航空機の騒音調査及び健康影響調査を実施する」よう求め、石破総理は以下答弁した。

石破総理
石破総理(参議院予算委員会 2025年3月21日動画より)


子どもたちの学習環境というのが損なわれているとすれば、それは誰のせいだの何だの言っても始まりませんので、政府がそれにふさわしい役割というものを果たしていかねばならないし、そのときに自治体、米軍ときちんと意思疎通をして、要は結果を出していかねばならないということだと思っております


しかし、同年4月10日の沖縄タイムス記事によれば、同年4月2日に那覇市で米軍戦闘機2機の飛行が目撃され、垣花小学校の教室バルコニーで「騒々しい工場内」に相当する91.6デシベルの騒音が確認されていた。

以上を踏まえて、以下質問する。

問1:米軍機の騒音問題、政府は「ふさわしい役割」を果たして結果を出している?

米軍機の騒音問題について、前記予算委員会質疑後、政府は「ふさわしい役割」を果たして結果を出していると考えるか示されたい。

問2:いつまでにどのような形で「ふさわしい役割」を果たすのか?

いつまでにどのような形で「ふさわしい役割」を果たすのか、政府の方針を示されたい。また、どのような「結果を出す」のか示されたい。

答1&2:関係省庁で連携し、必要な取組を進めてまいりたい

お尋ねについては、児童生徒等の学習環境を良好に保つため学校保健安全法(昭和33年法律第56号)6条1項の規定に基づいて学校環境衛生基準(平成21年文部科学省告示第60号)を定め、学校の設置者が同基準に照らしてその設置する学校の適切な環境の維持に努めるために必要な助言等を行うとともに、米軍機の運用に当たって地域に与える影響を最小限にとどめるよう米国政府に対して求め、また、防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律(昭和49年法律第101号)3条2項の規定に基づき、学校の防音工事の助成等を行っているところ、御指摘の「前記予算委員会質疑後」にも沖縄県教育委員会から学校の騒音状況について聴取を行うなどしており引き続き児童生徒等の学習環境を良好に保つため、関係省庁で連携し、必要な取組を進めてまいりたい

雑感(響かぬ言葉、届かぬ対策)

山本太郎議員は、2025年3月21日の参議院予算委員会で、米軍機の騒音が子どもたちの学習環境を破壊している現実を突きつけた。問われたのは、「政府は何をするのか」だった。

これに対して石破総理は、「子どもたちの学習環境というのが損なわれているとすれば、(略)政府がそれにふさわしい役割というものを果たしていかねばならない」と応じた。歯切れはよい。だが、その場しのぎの言葉でないのなら、発言の“あと”こそが問われる。

ところが、わずか10日後、那覇市の垣花小学校では米軍戦闘機の飛行により、教室バルコニーで91.6デシベルの騒音が観測された。「騒々しい工場内」と同水準の轟音が、日常を引き裂いた。静かに黒板を見つめる時間が、爆音にかき消される。

「関係省庁で連携し、必要な取組を進めてまいりたい」。
そう語る政府の言葉が、現場には届かず、ただ虚空に響いている。

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2025年6月1日、このブログ開設から21周年を迎えました (^_^)/
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