品川区議会、渋谷区議会、港区議会――。羽田新ルート問題は、少なくとも区議会レベルでは一定の議論がなされてきた。
しかし、都議会となると様相は一変する。推進派の自民、公明、都民ファーストは言うに及ばず、最近は共産党ですら、ほとんど取り上げない。
都民の住環境に直結するテーマでありながら、議論の場から意図的に排除されているようにすら見える。これは異常である。
6月3日、東京都議会第2回定例会の本会議が開かれた。代表質問に立った5名、一般質問に立った4名――計9名の都議が登壇したが(次図)、そのいずれも羽田新ルートに触れなかった。ゼロである。
都民の不安や疑問は、まるで存在しないかのように扱われた。
令和7年第2回定例会 録画映像(代表質問・一般質問)|都議会

こうした「無関心の演出」は、今回に限った話ではない。
実は昨年の第3回定例会以降、本会議の場で羽田新ルートを取り上げた議員は一人もいない。完全なる“スルー”が続いている(下表)。

もはや「無視」なのか「忖度」なのか――。
いずれにせよ、有権者としてこの姿勢を見逃すわけにはいかない。
選挙は近い。6月22日には都議会議員選挙の投開票が行われる。
誰がこの問題に目を向け、誰が目を背けているのか。ひとつの判断材料として、記憶に留めておいていただければ幸いである。
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