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羽田新ルート|「都及び関係区市連絡会」(令和7年度 第1回分科会)、またもや密かに開催されていた

「羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会」の「令和7年度 第1回分科会」が25年4月24日に開催されていたことをご存じだろうか。

※初投稿25年5月24日(追記25年7月3日)


もくじ

都及び関係区市連絡会、今回もコッソリ開催されていた

今回も、実にひっそりと、誰にも気づかれないように行われていた。

東京都都市整備局の「羽田空港の更なる機能強化について」のページの「更新日」が「2025年5月23日」に変っていた。

どこが変わったのかと、目を皿のようにしてチェックしていくと、都市整備局の読みづらい「トピックス」に「都及び関係区市連絡会 第1回分科会」が追記されたことに気づく(次図)。

しかし、毎度のことであるが、この「トピックス」には掲載日が明記されていない。そのため、定期的に監視していない限り、何が新しく追加されたのか判別がつかない仕様となっている。

しかも、都の新着情報一覧にも、都市整備局の新着情報にもこの件は掲載されていない。つまり、普通に暮らしている都民がこの情報にたどり着くことはまず不可能だ。

……いや、それこそが「目的」なのかもしれない。

「羽田空港の更なる機能強化について」のページ

リンク先を開くと、「議事の要旨」のほかに、「各区市の意見等」(PDF形式)が掲載されている。

会議の概要
  • 会議名 令和7年度羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会 分科会(第1回)
  • 開催日 令和7年4月24日(木曜日)
  • 出席状況
    • 東京都、港区、新宿区、江東区、品川区、目黒区、大田区、渋谷区、中野区、豊島区、北区、板橋区、練馬区、江戸川区、国土交通省
  • 議事の要旨
    *国土交通省より、騒音測定結果や部品欠落報告等についての説明

【各区市の意見等】(PDF形式)

  • 4月23日深夜、新飛行経路を使用して緊急着陸した事案について、安全性が確認できていたということだが、機材の不具合の状況でこの経路を使うことは、一定のリスクがあるものと考えている。改めて新飛行経路を使用した経緯の説明を求める。

    • ⇒本事象は、4月23日深夜、香港発ホノルル行きのユナイテッド航空3921便において左側のエンジンに不具合が生じたため、エンジンを停止させ、緊急事態を宣言し、目的地を羽田空港に変更して緊急着陸したものである。深夜の飛行であり、住民の皆様にご不安とご心配をおかけした。

      羽田空港へ着陸の際は、当該機からの要求により、新飛行経路で悪天時のILS運用によって、3時38分にA滑走路に着陸した。B滑走路及びC滑走路がメンテナンスで閉鎖しており、パイロットからの要求でA滑走路を使用した。

      緊急状態にある航空機は管制上優先的に取扱うことが規定されており、着陸滑走路の選定についてはパイロットの判断を優先する。本事象については、ただちに安全な飛行に影響を及ぼすような事態ではないと考えている。一般論として、片方のエンジンが停止しても安全な飛行が継続できるように設計されているため、ご安心いただきたい。

  • 都に寄せられた意見の中で健康被害に関するものがあるが、どのような意見が寄せられたか。

    • ⇒騒音が続いており、通院しているという意見が寄せられた。

  • 着陸進入角度を大きくすることで騒音軽減効果が確認されているが、離陸する時の角度は騒音軽減対策として何か定めがあるか。また、騒音軽減効果が確認できる3.45度での着陸進入は現在どの程度運用しているか

    • ⇒航空機の離陸は一定の角度が決まっていないため、機材や機体重量等により上昇の角度が異なり、着陸の時の3度のように一律に定めるのは難しい。そのため、機体毎によって騒音の差異が生じる。

      モニタリングにより騒音軽減効果が確認できている着陸時のRNP運用は、この運用が可能な状態の天候の日は基本的に実施している。

      なお、資料1には、悪天運用を実施した時間を記載している。記載以外の時間については、RNP運用により3.45度による着陸進入を実施している。

  • 新飛行経路の運用から5年が経過しているが、騒音、安全対策の実施状況、緊急事態宣言機等に関する情報提供などについて、引き続き、分科会等の場を用いて丁寧な説明、対応を継続することを国に要望する

    また、昨年末、第6回固定化回避検討会が開催されたが、具体的な方策が提示されず、その結果を看過できないと当区から申し入れをした。改めて、本年中の早期開催、区民負担軽減につながる具体的な方策の提示、その早期実施を要望する。

    • ⇒次回の固定化回避検討会の開催について、2025年中の開催を目指し、鋭意準備中である。引き続き、固定化回避に向けた努力を継続する。

【会議資料】

公開された「会議資料」(次図)は、「(資料7-2)都に寄せられた意見について」以外は、国交省が「新飛行経路の定期運用報告(第30回)」として5月23日に公表した資料に含まれている。

国交省は4月24日に都及び関係区市連絡会で関係自治体に、羽田新ルートの運用状況を報告し、約1か月を経て5月23日に、都と同じ日に関連資料を公表するという手順を踏んでいたことが分かる

会議資料

都民の怒りの矛先は都ではなく、国に向かっている!?

国交省の配布資料(5月23日公表)に無かったのは、「(資料7-2)都に寄せられた意見について」。25年1月1日から2月28日までの問合せ件数(速報値)が掲載されている。2か月で43件。

国や国が委託しているコールセンターに寄せされた件数と比較すると、都に寄せられた件数がいかに少ないかがよく分かる(次図)。

都民の怒りの矛先は東京都ではなく、国に向かっているのか。あるいは都民は東京都に羽田新ルートに係る対応を期待していないのか……。

羽田新ルートに関して寄せられた意見の件数

「都及び関係区市連絡会」開催実績

羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会の開催実績を次図に示す。

「羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会」 開催状況

【追記】開示請求で「出欠表(予定)」「議事概要」

※追記25年7月3日

5月23日に公開された「議事の要旨」「各区市の意見等」では、区の出席者が不明だし、どの区が発言したのかも分からない。

東京都に開示請求していた文書(出欠表(予定)議事概要)を入手したので、以下ひも解く。

13区のうち代理を立てたのは6区(港・新宿・品川・板橋・中野・練馬)

東京都からの参加は都市整備局理事。羽田新ルートが通過する13区のうち、代理を立てたのは6つの区(次図)。
港・新宿・品川・板橋区は課長が代理出席、中野区は係長、練馬区は主任が代理出席。羽田新ルート問題への力の入れようがよく分かる。

「都及び関係区市連絡会」(令和7年度 第1回分科会)出欠表(予定)

公開文書と開示文書、ほぼ一致!

5月23日に公開された文書(以下、「公開文書」)と今回開示された文書(以下、「開示文書」を比較すると、公開文書で発言していた4人は、順に渋谷区、江東区(2回)、品川区であったことが確認できる。

※以下、開示文書とつぶさに比べて、公開文書で修正されている部分について削除追記が分かるように表現しておいた。

なぜ、都は、公開文書から渋谷区からの質問「住民の不安を取り除くためにも」を削除したのか。ネガティブな表現を残したくなかったのか……。

(渋谷区)
4月 23 日深夜、新飛行経路を使用経由して緊急着陸した事案について、安全性が確認できていたということだが、一般に考えると、機材の不具合の状況でこの経路を使うことは一定のリスクがあるものと考えている。住民の不安を取り除くためにも、改めて新飛行経路を使用した経緯の説明を求める。

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