品川区議会「25年第1回定例会」予算特別委員会(3月21日)で、羽田新ルートに関して、筒井洋介議員の質疑応答があった。
ネット中継録画をもとに、質疑応答(約1,900文字)を可視化しておいた。
※時間のない方は「質疑応答のポイント」と「雑感」をお読みいただければと。
※答弁は都市環境部長
筒井洋介 議員(品川改革連合)

筒井洋介 議員(品川改革連合/都民ファースト、区議3期、日大法科大学院卒、45歳)
筒井:A・C滑走路の使用を前提としない固定化回避の検討をするべき
最後に羽田新ルートについて伺います。
羽田新ルートは品川区上空を飛び、騒音被害や落下物の不安を区民に与えているもので、区長の唱えるウェルビーイングに全く反するものです。一刻も早く、区内住宅地の上空を飛ばない完全な固定化回避が達成されなければなりません。
固定化回避については、国は固定化回避検討会を立ち上げ議論しているので、国も望んでいることかと存じます。品川区も当然望んでいることかと存じます。すなわち国も区も固定化回避ということでは一致していると言えます。
しかし、国がこれまで進めてきた固定化回避検討会は羽田空港のA滑走路、C滑走路の使用を前提とするもので、これでは結局区内上空を通過してしまい、区民負担軽減につながる具体的な方策が出てこないのも当たり前の結果と言えます。
従って、A滑走路、C滑走路の使用を前提としない固定化回避の検討をするべきであり、区としてもそのような旨を国に求めるべきですが、いかがお考えでしょうか。
例えば、無理をして羽田空港にこだわらず、羽田新ルート導入当時より機能強化が進みつつある成田空港や茨城空港の活用を提言すべきですが、いかがでしょうか。
部長:区民負担軽減、引き続き国に対し強く求めてまいります

(鈴木和彦 都市環境部長(元 都市環境部都市計画課長))
羽田新飛行ルートに関するご質問についてお答えいたします。
初めに固定化回避検討会での前提条件としまして、現在の滑走路の使い方に基づいている点についてでございますが、国は当初より国際線増便のために必要な現在の滑走路の使い方を前提とし、その上で航空管制や航空機の技術革新の進展を踏まえ、騒音軽減等の観点から、見直しが可能な方策がないかについて技術的観点から検討を行うとし、進められているものでございます。
区はこの検討会におきまして、区民負担軽減につながる具体的な方策の提示と実施を大臣との直接面会を含め、一貫してこれまで強く求めてきたところでございます。
昨年12月に開催されました第6回の検討会では、飛行方式の安全性が示されたものの具体的な方策は示されませんでした。区はこの結果は看過できないとし、検討会翌日には区長名により国土交通大臣へ宛て申し入れ書を提出したところでございます。
国は引き続き固定化回避に向けた取り組みを継続するとしておりますが、区としましては、区民負担軽減につながる具体的な方策の提示とその実施が早期に行われるよう引き続き国に対し強く求めてまいります。
次に、成田空港や茨城空港周辺の空港の活用に関するご質問でございますが、国は国際線増便には羽田空港とともに成田空港の活用も必要であるとしてございます。成田空港滑走路の延伸や新設計画なども示され今後取り組んでいくとしてございます。
また、茨城空港や静岡空港など首都圏周辺の空港も重要であり、活用にも取り組んでいるとしてございますが、一方で周辺空港は都心へのアクセスの改善が課題となっており、アクセス性に優れた羽田空港の機能強化が必要であると国はしてございます。
今回ご質問いただいた内容も含め、区民の方からは先に行いました全区民アンケートなどにより様々な意見をいただいているところでございます。区としましてはこうした声を国に直接しっかりと届けるとともに、区民への丁寧な説明を引き続き国に対し求めてまいります。
筒井:A・C滑走路の使用を前提としない固定化回避検討会を立ち上げるべきと強く求めるべき
今インバウンドも、いきなりも地方からっていう人も増えてきておりますので、本当に羽田空港一極集中じゃなくて首都圏の空港に分散されるべきと考えております。
本当に区民負担、このままではA滑走路、C滑走路の使用前提とするならば検討会何回やっても同じ結論、堂々巡りになりますので、区としてはもうこの状況ならばA滑走路、C滑走路の使用を前提としない固定化回避検討会を立ち上げるべきと強く求めるべきだと思いますけれども、その点いかがお考えでしょうか。
部長:区民負担軽減、国に対し引き続き強く求めてまいります
現在第6回目まで進んでおります固定化回避検討会。先ほどもご答弁申し上げましたけれども、区としましてはこれまでも早期に具体的な内容の提示と実施を求めてきたところでございますが、いまだにまだ具体的な内容が示されていないというところでございます。
区としましては今後もこの固定化回避検討会において区民負担軽減につながる具体的な取り組みの内容の提示と早期の実施を行うよう国に対し引き続き強く求めてまいります。
筒井:次のアクションが必要なのかなと思います
是非よろしくお願いします。区の申し入れ書等々、そうした区の行動は高く評価するものでございますけれども、このままですと同じような結論になってしまうと思いますので、そろそろ新たな動き、次のアクションが必要なのかなと思いますので、その点も含めて是非よろしくお願い申し上げます。質問終わります。ありがとうございます。
雑感
都市環境部長、〇〇の一つ覚え
鈴木和彦 都市環境部長の答弁は、国の言い分を繰り返すだけなので、議論が深まらない。
最後はお決まりのフレーズでで締めくくってしまう。これではまるで〇〇の一つ覚えではないか
- 区民負担軽減につながる具体的な方策の提示とその実施が早期に行われるよう引き続き国に対し強く求めてまいります。
- 区民負担軽減につながる具体的な取り組みの内容の提示と早期の実施を行うよう国に対し引き続き強く求めてまいります。
都ファ所属の筒井氏が羽田新ルート問題を取り上げることの違和感
筒井氏は、会派としては品川改革連合(3名)であるが、都民ファースト所属議員である。都民ファーストは羽田新ルートを推進している立場なのに、筒井氏が羽田新ルート問題を取り上げていることには違和感を覚える。
筒井氏は過去、頻繁に羽田新ルート問題を取り上げていたのに、21年の都議選への出馬前に羽田新ルート封印を封印したことがあるからだ(都議落選し、23年に区議当選)。
今年の都議選(6月22日投票)の都民ファースト公認候補者は岡本さとし氏に決定済み。筒井氏は都議選にリベンジしないので、再び羽田新ルート問題を取り上げるようになったということなのか……。
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