「羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会」の「令和6年度 第4回分科会」が25年2月19日に開催されていたことをご存じだろうか。
※投稿25年3月12日(追記25年4月8日)
都及び関係区市連絡会、今回もコッソリ開催されていた
東京都都市整備局の「羽田空港の更なる機能強化について」のページの「更新日」が「2025年3月11日」に変っていた。
どこが変わったのかと、目を皿のようにしてチェックしていくと、都市整備局の読みづらい「トピックス」に「都及び関係区市連絡会 第4回分科会」が追記されたことに気づく(次図)。
毎度のことであるが、トピックスに掲載された日付がないので、ぼーっと見ているだけでは、新着情報であることに気が付かない。また、都HPの新着情報にも都市整備局HPの新着情報にも掲載されていないので、一般の都民が知ることは不可能である(それが狙いか…)。

リンク先を開くと、「議事の要旨」のほかに、「各区市の意見等」(PDF形式)が掲載されている。
会議の概要
- 会議名 令和6年度羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会 分科会(第4回)
- 開催日 令和7年2月19日(水曜日)
- 出席状況
- 東京都、港区、新宿区、江東区、品川区、目黒区、大田区、渋谷区、中野区、豊島区、北区、板橋区、練馬区、江戸川区、国土交通省
- 議事の要旨
*国土交通省より、騒音測定結果や部品欠落報告等についての説明【各区市の意見等】(PDF形式)
部品欠落の数量について、経年ではどのような傾向か。
⇒年度の比較については手元に資料を持ち合わせていないが、昨年度8月と9月の2ヶ月でも合計 290 個だったため、これらと比較して今回は少なくなっている。
部品欠落の件数が減っているとのことだが、安全対策との因果関係はあるのか。
⇒部品欠落の件数をもって安全性が高いかどうか判断することは難しい。資料は全国7空港の件数であり、羽田空港で報告されたと言ってもそれが羽田空港で落ちたものとは限らない。また、体制強化等もあり、同じ水準で実施をしていれば比較ができるかもしれないが、必ずしもそうではなく、一概に申し上げることはできない。
1キログラム以上の部品が1個発見されているがどのようなものか。
⇒1,050 グラムのタイヤ片が空港内で発見されたものである。
当区では問い合わせ件数は減少しているものの、毎年のように陳情が提出されている。毎回この場を借りて要望を行っているところであるが、改めて住民説明会について、新飛行経路の運用開始前は複数回実施していただいたが、議会等から再度の開催要望を受けている。飛行直下の住民の不安払しょく、安心・安全を担保するために、教室型説明会の開催を前提に検討いただきたい。また、昨年 1 月に発生した羽田の衝突事故について、6月に有識者検討会による中間とりまとめを発表し、できるところから対策を講じていただいているが、韓国の釜山やアメリカのワシントンで航空機事故が続いている状況であり、引き続き、いっそうの安全対策および再発防止策を講じていただきたい。
⇒まず説明会についてであるが、昨年末に第6回固定化回避検討会を開催しており、その開催結果について、チラシを経路直下の地域住民の皆様へ全戸配布し、周知を行う予定である。このチラシの中に、固定化回避検討会の内容のみならず、最近の騒音の状況や飛行経路についての情報を掲載している。他にも、国のホームページでも情報提供や、専用の電話窓口等でも対応を行っている。引き続きご質問、ご意見については丁寧に対応していく。また、住民説明会ではないが、これまでも国会議員や地域の要望に合わせて地域のみなさまと意見交換をする場を設けている。
次に安全対策であるが、昨年1月の衝突事故後、対策委員会を設置し、昨年の夏の中間とりまとめにおいて対策を発表している。現在、その対策に基づいて対応を進めているところである。海外では事故が発生しており、不安に思われる方も多くいらっしゃると思うが、事故が起きないよう、安全対策を着実に実行していく。チラシの全戸配布をはじめ、地域住民の皆様への様々な声に対して丁寧な説明を改めて要望させていただく。
公表されている第6回固定化回避検討会の議事概要では、次回の開催は今年中となっていたが、現段階で開催の時期が分かっていれば教えていただきたい。当区では、早期の開催を要望させていただく。また、区民負担の軽減につながる具体的な方策の提示と実施をお願いさせていただく。
⇒地域の皆様に対して、引き続き丁寧な説明を実施していく。
次回の固定化回避検討会の日程についてであるが、年内開催で進めていく予定。現在、関係機関とも検討を進めているところである。【会議資料】
公開された「会議資料」(次図)は、「(資料6-2)都に寄せられた意見について」以外は、国交省が「新飛行経路の定期運用報告(第29回」として3月11日に公表した資料に含まれている。
国交省は2月19日に都及び関係区市連絡会で関係自治体に、羽田新ルートの運用状況を報告し、約1か月を経て3月11日に、都と同じ日に関連資料を公表するという手順を踏んでいたことが分かる。

都民の怒りの矛先は都ではなく、国に向かっている!?
国交省の配布資料(3月11日公表)に無かったのは、「(資料6-2)都に寄せられた意見について」。24年11月1日から12月31日までの問合せ件数(速報値)が掲載されている。2か月で56件。
国や国が委託しているコールセンターに寄せされた件数と比較すると、都に寄せられた件数がいかに少ないかがよく分かる(次図)。
都民の怒りの矛先は東京都ではなく、国に向かっているのか。あるいは都民は東京都に羽田新ルートに係る対応を期待していないのか……。

「都及び関係区市連絡会」開催実績
羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会の開催実績を次図に示す。

【追記】開示請求で「出欠表(予定)」「議事概要」
※追記25年4月8日
3月11日に公開された「議事の要旨」「各区市の意見等」では、区の出席者が不明だし、どの区が発言したのかも分からない。
東京都に開示請求していた文書(出欠表(予定)と議事概要)を入手したので、以下ひも解く。
13区のうち代理を立てたのは9区(港・新宿・江東・品川・目黒・渋谷・中野・豊島・江戸川)
東京都からの参加は都市整備局理事。羽田新ルートが通過する13区のうち、代理を立てたのは9つの区(次図)。
新宿・江東・品川・豊島区は課長が代理出席、港・目黒・渋谷・中野・江戸川区は係長が代理出席。羽田新ルート問題への力の入れようがよく分かる。
※新宿区は課長がオンラインで参加。

発言したのは東京都と3つの区(中野、豊島、品川)であったことが判明
議事概要によって、「関係区の主な発言」とされていたのは、東京都と3つの区(中野、豊島、品川)の発言だったことが確認できる。
3月11日に公開された文書(以下、「公開文書」)と今回開示された文書(以下、「開示文書」をつぶさに比較すると、その違いは開示文書にあった読点「、」が公開文書では3か所削除されていたことだけ。筆者から毎回執拗に開示請求しているので、都の担当者は開示文書と公開文書を一致させるようになったのかもしれない。
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