不動産経済研究所は2月26日、「全国新築分譲マンション市場動向2024年」を発表。
同発表資料には、3か年(22〜24年)の売主・事業主別発売戸数(上位20社)、いわゆるランキングが掲載されているので、可視化・分析してみた。
全国新築マンション売主・事業主別発売戸数トップ20(24年)
全国の新築分譲マンションの24年売主・事業主別の発売戸数トップ20を下記に示す。
大手不動産会社が上位を占めるなか、プレサンスコ一ポレーションは2位(8年連続で3位以内)。
- 順位:(全国 /首都圏/近畿圏/その他/定借 )
- 1位:野村不動産(3,584 戸/2,273 戸/518 戸/717 戸/76 戸)
- 2位:プレサンスコーポレーション(3,230 戸/16 戸/2,012 戸/1,202 戸/0 戸)
- 3位:三井不動産レジデンシャル(3,089 戸/2,163 戸/450 戸/379 戸/97 戸)
- 4位:住友不動産(2,618 戸/1,818 戸/366 戸/374 戸/60 戸)
- 5位:あなぶき興産(1,908 戸/178 戸/194 戸/1,536 戸/0 戸)
- 6位:三菱地所レジデンス(1,770 戸/1,094 戸/301 戸/354 戸/21 戸)
- 7位:タカラレーベン(1,669 戸/454 戸/71 戸/1,144 戸/0 戸)
- 8位:オープンハウス・ディベロップメント(1,589 戸/790 戸/0 戸/799 戸/0 戸)
- 9位:阪急阪神不動産(1,473 戸/233 戸/560 戸/48 戸/632 戸)
- 10位:エスリード(1,225 戸/0 戸/834 戸/391 戸/0 戸)
- 11位:日本エスコン(1,132 戸/144 戸/263 戸/725 戸/0 戸)
- 12位:大和ハウス工業(1,127 戸/542 戸/53 戸/532 戸/0 戸)
- 13位:フージャースコーポレーション(1,095 戸/373 戸/107 戸/615 戸/0 戸)
- 14位:日鉄興和不動産(1,080 戸/617 戸/231 戸/139 戸/93 戸)
- 15位:日商エステム(1,035 戸/0 戸/385 戸/650 戸/0 戸)
- 16位:近鉄不動産(1,004 戸/285 戸/532 戸/121 戸/66 戸)
- 17位:東京建物(991 戸/633 戸/143 戸/18 戸/197 戸)
- 18位:関電不動産開発(924 戸/169 戸/436 戸/158 戸/161 戸)
- 19位:エヌ・ティ・ティ都市開発(922 戸/405 戸/360 戸/157 戸/0 戸)
- 20位:東急不動産(888 戸/556 戸/268 戸/40 戸/24 戸)
大手4社のうち野村だけが3位以内を死守
ランキング(順位)だけだと、各事業主の勢いのほどが分かりにくい。そこで、過去に発表されたデータも含め、04年以降の上位売主・事業主の発売戸数の推移を可視化してみた(次図)。
長年にわたって首位をキープしていた大京の凋落ぶりとは対照的に、大手4社(野村不動産、三井不動産R、三菱地所R、住友不動産)は順位が入れ替わりながらも、上位に踏み止まっている。

19年まで6年連続1位だった住友不動産は4位まで後退。野村不動産だけが3位以内を死守している(次表)。

【メモ】プレサンスコーポレーション
- 山岸忍氏は97年に日経プレステージを創業し、一代でプレサンスコーポレーションを成長させ16年に東証一部上場を果たしたが、土地売買代金に関する業務上横領事件で逮捕され、同社をオープンハウスに譲渡。
- 近畿圏、東海圏での新築マンション供給戸数は多いが、首都圏では僅か(24年16戸)。
上位20社のシェア、6割に迫る勢いからの漸減傾向
ランキングに目を奪われず、発売戸数に着目することで、興味深い事象が見えてくる(次図)。
上位20社のシェア(全国主要都市の発売戸数に対する上位20社の合計発売戸数の占める割合)は、それまでの4割から08年を境に上昇し、10年以降5割をキープ(08年に起きたリーマンショックの影響で、中小デベロッパーがマンション事業からの撤退を余儀なくされ、体力のある大手デベロッパーの寡占化が進んだ)。
18年は6割に迫る勢いだったが、その後漸減傾向をみせている。

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