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首都圏新築分譲マンション市場動向(24年12月)|23区発売単価、下落の兆候か

不動産経済研究所は1月23日、12月の「首都圏新築分譲マンション市場動向」を発表。

  • 発売は2.4%減の5,819戸。東京23区と神奈川県が落ち込む。
  • 平均価格7,335万円、m2単価109.8万円といずれも2カ月ぶりのアップ
  • 初月契約率は63.7%と6割台続く。在庫は6,814戸に増加。

これだけではよく分からないので、同研究所が過去に発表した数値データも含め、いつものように、首都圏の新築マンション市場動向のトレンドを可視化してみた。


もくじ

首都圏全体(発売戸数・発売単価・販売在庫の推移)

発売戸数・発売単価・販売在庫の推移を下図に示す。

発売戸数を抑えることで在庫の解消と高値水準の維持が図られているように見えなくもない。

  • 発売戸数
    上下動が激しい。
  • 発売単価
    新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、21年4月に急上昇(千代田区の平均価格が2億円を超える大型の高額物件の影響による)したあと、上下変動が激しいものの高値水準を維持しているが、下落の兆候か。24年12月は109.8万円。
    ※23年3月は都心大型・高額物件の発売の影響でm2単価199.9万円!
  • 販売在庫数
    減少傾向からの高止まり

発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)

発売戸数の前年同月比の推移を可視化したのが次図。

新型コロナ感染拡大の影響で、20年5月に▲82.2%(前年同月比)まで大幅に減少したあと大きくリバウンド。24年12月は▲2.6%減。

発売戸数(前年同月比)の推移(首都圏)

1都3県 ※23区に着目

発売戸数の推移

23区に着目すると12月の発売戸数1,867戸は、前年同月比で▲17.7%減(次図)。

発売戸数の推移(1都3県)

m2単価の推移

23区の発売単価は、新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、21年4月に急上昇(千代田区の平均価格が2億円を超える大型の高額物件の影響による)したあと、上下変動が激しいものの高値水準を維持しているが、下落の兆候か。24年12月は159.0万円。

※23年3月は都心大型・高額物件の発売の影響で284.0万円!

m2単価の推移(1都3県)

23区

価格帯別の発売戸数割合の推移

23区の発売戸数の割合は、価格帯が2極化している(7千万円台と1億円台)。

新築マンション価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)

※「1億円台」を10分割(1千万円刻み)にすれば山は低くなるが、その点は突っ込まないでほしい。不動産経済研究所が発表している「1億円台」の内訳がないので、やむなし。

億ションの発売戸数・率の推移

億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、20年以降さらに増加する傾向にあり、たびたび20%を超えている。24年12月は34.2%(次図)。

新築億ション発売戸数・率の推移(23区)

まとめ

首都圏全体としては発売戸数を抑えることで在庫の解消と高値水準の維持が図られているように見えなくもない。

  • 首都圏
    • 発売戸数
      新型コロナ感染拡大の影響で、20年5月に▲82.2%(前年同月比)まで大幅に減少したあと大きくリバウンド。24年12月は▲2.6%減。
    • 発売単価
      新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、4月に急上昇したあと、上下変動が激しいものの高値水準を維持しているが、下落の兆候か。24年12月は109.8万円。
    • 販売在庫数
      減少傾向からの高止まり。
  • 23区
    • 発売単価
      新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、21年4月に急上昇したあと、上下変動が激しいものの高値水準を維持しているが、下落の兆候か。24年12月は159.0万円。
    • 発売戸数の割合
      23区の発売戸数の割合は、価格帯が2極化している(7千万円台と1億円台)。
    • 億ション
      億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、20年以降さらに増加する傾向にあり、たびたび20%を超えている。24年12月は34.2%。

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2025年6月1日、このブログ開設から21周年を迎えました (^_^)/
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