初日の出を見た後、今年の元旦もコンビニで全国紙(読売・毎日・産経・日経)と東京新聞を買ってきた(写真)。朝日は定期購読している。
税込み840円(読売180円、毎日160円、産経150円、日経200円、東京150円)。
元旦6紙を対象に「全面広告」のページ数・割合を調査した結果は……。
(2025年元旦の全国紙+東京新聞)
全面広告が紙面の半分、スカスカの全国紙。コスパの高い東京新聞
コンビニで買い込んだ6紙と親の代から取っている朝日新聞を読み比べてみると、各紙に掲載された記事の右寄り・左寄りの傾向がよく分かる。
記事の内容はさておき、パラパラとめくっていくと、やたらと「全面広告」が目立つ。
6紙の「全面広告」のページ数・割合を比較した結果を次図に示す。
全国紙は、全紙面数に対して「全面広告」の占める割合が44~50%。全国紙の読者は全面広告が紙面の半分を占めるスカスカの紙面を読まされているのである。
逆に、東京新聞は全体のページ数は30ページと最も少ないが(そのぶん価格も安い)、全面広告の割合は3割と最も少ない。記事の内容はともかく、コスパは高い。
読売、24年を除くと毎年、全面広告が5割以上を占めている
元旦各紙の全面広告割合の経年変化を可視化してみた(次図)。
特に目立つのは、読売新聞と東京新聞の違い。
読売新聞は、24年を除くと毎年、全面広告が5割以上を占めていることが分かる。一方、東京新聞のほうは全面広告の割合が低下する傾向が見られる。
読売新聞の営業力を褒めるべきなのか、あるいはスカスカの紙面を読まされている読者のことを思うのか。全面広告だって重要な情報、ってか。
※2020・2021年は計測していない。
東京新聞、教育・出版関係の全面広告ゼロ
全面広告の業界別内訳を調べた結果を次図に示す。主な特徴は次のとおりである。
- 朝日:他紙と比べて、出版関係の広告割合が最も大きい。
- 読売:他紙と比べて、不動産関係の広告割合が最も大きい。
- 毎日:他紙と比べて、教育関係の広告割合が最も大きい。
- 産経:他紙と比べて、あまり特徴は見られない。
- 日経:メーカーの広告割合が大きい。
- 東京:メーカーの広告割合が大きい一方、教育・出版関係の全面広告はゼロ。
新年の始まりとともに、皆様が平穏な日々を過ごせますように。
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