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羽田新ルート|港区議会「24年第4回定例会」清家区長の姿勢、前区長と代わり映えしない

港区議会「24年第4回定例会」本会議の一般質問(11月27日)で、羽田新ルートに関して、結城公美子 議員(自民)の質疑応答があった。

議会中継(録画)をもとに、全文テキスト化(約1千300文字)しておいた。

※以下長文。時間のない方は「質疑応答のポイント」と「雑感」をお読みいただければと。


質疑応答のポイント

結城公美子 議員(自民)

結城公美子 議員(自民)
結城公美子 議員(自民党、区議5期、雙葉学園、ノーザンバージニアコミュニティカレッジ卒、元ファッションモデル、47歳)

結城:(議員時代の発言)現在の固定化回避を求める姿勢と矛盾?

次は、羽田新空港飛行経路の固定化回避を求める姿勢についてです。
これまでのご答弁では、区長は「固定化回避を一貫して求めてきた」とのご発言がありました。また、港区の上空が飛行経路となることは望ましいことではないという立場で、「引き続き国に固定化回避を強く要請していく」と述べられました。


しかしながら、総括質問の際に我が会派が提示した区長の写真パネルについての説明がありません。インターネット上で一時的に拡散され、現在は削除されている画像には、区長ご自身が「羽田新空港ルート、神宮外苑再開発には、国や東京都と対峙してでも、港区民側に立って反対します!」としています、との文言が記されており、当時の区長が明確に反対の意思を示されていたことがわかります

国や東京都と対峙してでも、港区民側に立って反対します!
清家あい official site|Wayback Machine より←表示に時間がかかる


この点について、現時点でのご答弁では触れられておらず、過去の姿勢との整合性に対する疑問を区民から投げかけられても、私たちはどう答えていいのか分かりません。


そこで改めて伺います。区長はかつて「港区民側に立って反対しています」との強い意志を示されたにもかかわらず、その後の対応やご答弁の中で、この点を明確にされておりません。過去の反対の姿勢から考えが変わったのであれば、その理由を含め、明確にご説明ください。また、当時の発言が現在の固定化回避を求める姿勢と矛盾しないのであれば、その整合性についてもご説明をお願いいたします


あわせて神宮外苑再開発反対運動についても、その整合性についてご説明をお願いいたします。

区長:飛行経路を固定化すべきではないということを一貫して主張

清家愛 港区長
清家愛 港区長(1期、元区議4期、青学卒、元産経新聞社会部記者、49歳)

次に、羽田空港新飛行経路の固定化回避を求める姿勢についてのお尋ねです。

私は港区の上空が羽田空港新飛行経路になっていることが望ましいことではなく、飛行経路を見直していただきたい、つまり飛行経路を固定化すべきではないということを一貫して主張しております。私は区民の生活を守るという立場から、引き続き国に対して固定化回避を強く要請してまいります。


次に、神宮外苑再開発反対活動の確認についてのお尋ねです。
私は神宮外苑再開発事業については、事業者による説明や情報発信、住民との対話が不足しているものと考えており、事業の進め方について見直しを求めてまいりました。
引き続き、区長として事業者に対し、多くの区民などに共感を得られるまちづくりとなるよう強く求めてまいります。

 結城:新飛行経路、反対してたのか、反対してなかったのか?

羽田空港新飛行経路についてですけども、これも本当に、結局反対してたのか、反対してなかったのか

神宮外苑再開発についてもそうです。反対してたのか、反対していなかったのか。それをはっきり答えてください。

区長:固定化された状態は良くない、反対であると考えております

まず、羽田空港新飛行経路の固定化回避を求める姿勢についてのご質問です。

先ほど「望ましいことではない」と申し上げましたが、固定化された状態は良くない、反対であると考えております。区民の生活を守るという立場から、引き続き国に対し、羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会および住民説明会の早期開催など、新飛行経路の固定化回避に向けた検討を強く要請してまいります。


次に、神宮外苑再開発反対活動の確認についてのお尋ねです。
首長と議員とでは行動における責任の重さも違うため、常にその点を意識した対応を心掛けております。一方で、私としましては一貫して住民との対話を求めてまいりました。事業者に対して多くの区民などに共感を得られるまちづくりを行うように、今後とも強く求めてまいります。

雑感(清家区長の姿勢、前区長と代わり映えしない)

清家区長の選挙公約は、「羽田空港新ルート固定化回避」の早期実現!だった。官僚が編み出した「固定化回避」を掲げた段階ですでに怪しかった。

区議時代には幾度も羽田新ルート問題を取り上げていたが、「(固定化回避の検討加速)是非、強く進めていただくようお願いいたします」といった、発言にとどまっていた(羽田新ルートに係る区議会での過去発言)。

そもそも怪しかった区長の「固定化回避の早期実現」姿勢に対して、自民の結城公美子 議員が鋭く切り込んだ。区長は羽田新ルートに反対してたのか、反対してなかったのか。区長と議員時代の姿勢の整合性を繰り返し問うたのである。

現状では、清家区長の姿勢は、武井雅昭 前区長と代わり映えしないということではないのだろうか……。

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