「羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会」の「令和6年度 第3回分科会」が24年10月29日に開催されていたことをご存じだろうか。
※投稿24年11月28日(追記24年12月31日)
都及び関係区市連絡会、今回もコッソリ開催されていた
東京都都市整備局の「羽田空港の更なる機能強化について」のページの「最終更新日」が11月27日17時00分、「令和6年11月27日」に変っていた。
どこが変わったのかと、目を皿のようにしてチェックしていくと、都市整備局の読みづらい「トピックス」に「都及び関係区市連絡会 第3回分科会」が追記されたことに気づく(次図)。
毎度のことであるが、トピックスに掲載された日付がないので、ぼーっと見ているだけでは、新着情報であることに気が付かない。また、都HPの新着情報にも都市整備局HPの新着情報にも掲載されていないので、一般の都民が知ることは不可能である(それが狙いか…)。

リンク先を開くと、「議事の要旨」のほかに、「各区市の意見等」(PDF形式)が掲載されている。
会議の概要
- 会議名 令和6年度羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会 分科会(第3回)
- 開催日 令和6年 10 月 29 日(火曜日)
- 出席状況
- 東京都、港区、新宿区、江東区、品川区、目黒区、大田区、渋谷区、中野区、豊島区、北区、板橋区、練馬区、江戸川区、国土交通省
- 議事の要旨
*国土交通省より、騒音測定結果や部品欠落報告等についての説明【各区市の意見等】(PDF形式)
- 騒音発生状況について、これまでは復便に伴い増加傾向で推移していたところ、今期においては落ち着いているとのことだが、高止まりしている状況か。
- ⇒前年度と比較すると復便が進んでおり、国内線はほぼ 100 パーセント、国際線も 90 パーセント近く回復している。これ以上に大幅に便数が増えるような状況ではない。
- 航空安全の徹底について、国や航空会社を中心に行っているところではあるが、新飛行経路のみならず、航空の大前提である。引き続き強力に進めていただきたい。
また当区では騒音以外にも大気汚染や電波障害、資産価値の下落に関する意見もあり、実態調査を行うべきといった声もある。「羽田空港のこれから」等の資料を活用しながら説明を行っているところであるが、特に大気汚染の調査については、令和元年と令和三年に羽田空港に調査が実施されて以降、実施されていない。過去の調査では基準値以内であるとのことだが、今後の調査予定はあるのか。
- ⇒ご意見について承った。担当部署へ報告の上、実施について検討する。
- 住民説明会について、新飛行経路の運用開始前は複数回実施していたが、議会等から再度の開催要望を受けている。これまでも要望しているところではあるが、改めて開催に向けて検討いただきたい。また前回の分科会で、説明会の実施は固定化回避検討会の開催も踏まえながら検討する、と回答いただいたが、令和5年に開催予定であった第6回の検討会もまだ開催されていない状況であるため、早期の開催をお願いしたい。
また、1月に発生した羽田衝突事故について、6月に有識者検討会による中間とりまとめを発表し、対策を講じているところであるが、引き続き一層の安全対策及び再発防止策を講じていただきたい。
- ⇒住民説明会について、前回の分科会から状況は変わってはいないが、引き続き次回の固定化回避検討会の開催に向けて検討中である。開催について関係者の皆様と相談の上、検討させていただく。現時点で具体的なスケジュールは明言できないが、早期の開催に向けて調整を行っていく。
また、羽田衝突事故に対する安全対策について、現在、中間とりまとめに盛り込まれた対策を実行している最中である。最終的には運輸安全委員会の事故調査報告を踏まえて抜本的な安全対策を講じていく。【会議資料】
公開された「会議資料」(次図)は、「(資料6-2)都に寄せられた意見について」以外は、国交省が「新飛行経路の定期運用報告(第27回」として11月28日に公表した資料に含まれている。
国交省は10月29日に都及び関係区市連絡会で関係自治体に、羽田新ルートの運用状況を報告し、約1か月を経て11月28日に、都の公表から1日遅れて関連資料を公表するという手順を踏んでいたことが分かる。

都民の怒りの矛先は都ではなく、国に向かっている!?
国交省の配布資料(11月28日公表)に無かったのは、「(資料6-2)都に寄せられた意見について」。24年7月1日から8月31日までの問合せ件数(速報値)が掲載されている。2か月でたったの37件!
国や国が委託しているコールセンターに寄せされた件数と比較すると、都に寄せられた件数がいかに少ないかがよく分かる(次図)。
都民の怒りの矛先は東京都ではなく、国に向かっているのか。あるいは都民は東京都に羽田新ルートに係る対応を期待していないのか……。

「都及び関係区市連絡会」開催実績
羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会の開催実績を次図に示す。

開示請求で「出欠表(予定)」「議事概要」
※追記24年12月31日
11月27日に公開された「議事の要旨」「各区市の意見等」では、区の出席者が不明だし、どの区が発言したのかも分からない。
東京都に開示請求していた文書(出欠表(予定)と議事概要)を入手したので、以下ひも解く。
13区のうち代理を立てたのは9区
東京都からの参加は都市整備局理事。羽田新ルートが通過する13区のうち、代理を立てたのは9つの区(港・品川・目黒・中野・豊島・北・板橋・練馬・江戸川。次図)。
港・品川は課長が代理出席、目黒・中野・豊島・北・板橋・練馬・江戸川は課長補佐や係長などが代理出席。
各区の羽田新ルート問題への力の入れようがよく分かる。

公開文書と開示文書、ほぼ一致!
9月30日に公開された文書(以下、「公開文書」)と今回開示された文書(以下、「開示文書」を比較すると、公開文書で発言していた3人は、順に東京都、品川区、豊島区であったことが確認できる。
※以下、開示文書とつぶさに比べて、公開文書で修正されている部分について削除と追記が分かるように表現しておいた。
(品川区の発言)
航空安全の徹底について、国や航空会社を中心に行っているところではあるが、新飛行経路のみならず、航空の大前提である。引き続き強力に進めていただきたい。また当区ではにおいては昨年実施したアンケート結果において、騒音以外にも大気汚染や電波障害、資産価値の下落に関する意見もあり、実態調査を行うべきといった声もある。(以下略)
公開文書と開示文書は、ほぼ一致している。
筆者が毎回執拗に開示請求するものだから、公開文書と開示文書を一致させるようになったのか……。
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