渋谷区議会の「24年第3回定例会」本会議の代表質問(9月18日)で、羽田新ルートに関して牛尾真己議員(共産)の質疑応答があった。
議会中継(録画)をもとに、全文テキスト化(約1千200文字)しておいた。
※時間のない方は「質疑応答のポイント」と「雑感」をお読みいただければと。
牛尾真己 議員(共産)【代表質問】
牛尾真己 議員(共産、区議6期、中央大学 II部理工学部卒、66歳)
牛尾:港区のように議会とともに都心低空飛行を中止するよう申し入るべき
9月の交通・公有地問題特別委員会の羽田空港視察で、国は渋谷上空を飛行する南風時の夕方3時間の飛行便数はほぼ132便の予定通りで、2023年度の部品欠落は1,283個だと説明しました。
しかし、固定化回避の検討状況についての説明はなく、次回の検討会の開催時期を聞いても「未定」としか答えませんでした。
日本共産党区議団が行っている「くらし・区政に関するアンケート2024」には、回答者の74%が「直ちに中止すべき」と回答を寄せています。
港区では6月に新たに就任した清家愛区長が区議会議長とともに、羽田低空飛行ルートの固定化を避ける検討を加速するよう求める国土交通大臣宛の要請書を提出しています。
渋谷区議会では、区民からの請願採択や4回の意見書を国に提出し、住民の間でも運動と世論が広がっていますが、区長は自ら行動しようとせず、区民の願いに背を向けています。
区長は羽田低空飛行による騒音や落下物の危険について、「渋谷区民は是認すべき」と考えているのか伺います。
また、アンケートなどで区民の声を聞こうともせず、国に住民への説明さえ求めようとしない姿勢を改め、港区のように議会とともに都心低空飛行を中止するよう申し入るべきです。
合わせて見解を伺います。
区長:羽田新飛行ルートの中止を申し入れる考えはありません
長谷部健 渋谷区長(無所属、3期、元渋谷区議会議員3期、専修大学商卒、52歳)
次に、羽田新飛行ルートについてのお尋ねです。
国は騒音対策や安全対策等、航空会社とも連携して運用しています。
騒音対策については、飛行機の旧大型機の廃止などにより一定の効果を上げているほか、安全対策については世界に類を見ない基準である落下物防止対策基準を策定し、区民負担の軽減につながる努力が続けられているかと思いますが、今後負担の軽減につながるさらなる取り組みを求めていきます。
次に、羽田新飛行ルートの中止を求めるべきとのご質問ですが、区民の声は問い合わせ等を通じて様々な機会を捉えて国に伝えており、本区は運用開始前から区民に十分な説明と十分な情報提供するよう再三国に求めてまいりましたが、今後も継続して求めていきますので、羽田新飛行ルートの中止を申し入れる考えはありません。
牛尾:区民の命や暮らしが脅かされることを、区長は黙っているという立場?
区長、教育長から答弁いただきましたが、区民生活そっちのけで区長のお気に入りの施策を強引に進める政治姿勢を痛感しました。
地方自治体の役割は住民福祉の向上にあります。区民が自分らしく生きることを最大限保障されなければなりません。
平和や社会保障など、住民を守ることに直結する問題については、国政に関する問題であっても自治体として意見を述べ、要望することが住民の立場です。
国の政策によって区民の命や暮らしが脅かされることを、区長は黙っているという立場なのですね。再答弁ください。
区長:国のことは国でしっかり議論してほしい
牛尾議員の再質問に順次お答えします。
まず、諸々最初ありましたけども、いつもの通りですが、国のことは国でしっかり議論してほしいですし、国政政党でいらっしゃいますから、しっかりとその立場で国でしっかりと取り組んで発言してもらえたらというふうに思います。
雑感(暖簾に腕押し…)
毎度おなじみの、暖簾に腕押しの質疑応答……。
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