森沢品川区長は2月10日、TOKYO MXが平日毎朝放送している「堀潤モーニングFLAG」に生出演。
羽田新ルートについて、森澤区長は何を語ったのか。
※同放送の録画は、TOKYO MXが提供する無料の動画配信「エムキャス」で2月17日まで視聴できる。
品川区長「堀潤モーニングFLAG」に生出演
現場でインタビューに答える70歳男性
(70歳男性)
風によって海側を通ってくれればいいんだけども、(風が)ない時は今の航路でもいいけど。
家のちょうど真上がね、飛行機通ってるんですよ。うるさいことはうるさい。
堀潤の質問に答える森沢区長
現場インタビュー映像の最後に「こうした様々な要望や意見をどう区政に反映していくのでしょうか?」という声が流れたあと、堀潤(元NHKアナウンサー)が一言。
(堀潤)
アンケートを実施していきます。
堀潤の言葉に続いて、女性キャスターがボードを指しながら、補足説明を続ける。
(女性キャスター)
はい。対象は15歳以上の区民36万人です。
区政や羽田新飛行ルートに関するアンケートを実施していく方針です。
こちらのアンケートの結果をもとに、固定化回避の早期実現を国に働きかけることを目的としています。また、開かれた区政の実現として、月に1回の会見を開き、こちらは YouTube でライブ配信します。
これはわかりやすい発信と区政のプロセス公開が目的です。
女性キャスターの解説を受けて、堀潤のコメント。
(堀潤)
う~ん。
これもなかなか、飛行ルートの問題は、そもそも都議時代も、都ファから離れた新しい独立した会派を作る経緯でも、非常に焦点になったご自身の政策テーマでもあると思いますが。
いよいよ区民の皆さんには声を聞いていくという、そういうプロセスを踏むということなんでしょうか。
「全区民アンケート」について、堀潤の質問に答える形で、森沢区長は「アンケートで把握をして、分析をして、それで国に働きかけていく」と応じる。
(森沢区長)
そうですね。
はい。やっぱりエリアに、品川区内でも、お住まいのエリアによって感じ方とか、影響っていうのは違っているというのがありますので、そういった、どういった状況、影響が出てるのかっていうことを、しっかりとこのアンケートで把握をして、分析をして、それで国に働きかけていくということをやっていきたいというふうに思っています。はい。
Twitter「スペース」を利用した視聴者からの質問に答えたのだが
森澤区長は、約2分間で視聴者2名からの質問に答えたのだが、質問内容はいずれも「無償化」。
羽田新ルートはなかった。
雑感(違和感を覚えた)
堀潤の質問に答える形で、森沢区長は「アンケートで把握をして、分析をして、それで国に働きかけていく」と応じた。発言内容に目新しい情報はまったくなく、相変わらず曖昧なままだ。
20分に満たない堀潤モーニングFLAGを視聴して違和感を覚えたのは2点。
1点目は、「全区民アンケート」について、堀潤の質問に答える形で森沢区長が回答した文言に「羽田」という文言が一切使われていないこと。さらに言えば「新ルート」や「飛行機」「騒音」といった表現も使っていない。
意図的に使っていないのか、羽田新ルート容認という潜在意識がそうさせているのか――。
2点目は、MCの堀潤自身、羽田新ルートに触れたのは1回だけであったこと。
う~ん。これもなかなか、飛行ルートの問題は、(略)そういうプロセスを踏むということなんでしょうか
スペースで質問した視聴者もそうだったが、3人のコメンテーター(久保駿貴ABABA代表取締役、長内あや愛 食の会 代表、ライターのヨッピー)もまた、羽田新ルートには触れず、もっぱら「無償化」の話ばかりしていた。
ここまでくると、「森澤区長の生出演の条件として、羽田新ルートには触れないこと」と勘繰りたくなってくる。
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