不動産経済研究所は6月20日、5月の「首都圏新築分譲マンション市場動向」を発表。
- 発売は4.3%減の2,466戸。東京23区と神奈川県が落ち込む。
- 初月契約率は70.2%、0.9Pアップして4カ月連続の70%台に。
- 平均価格6,088万円、m2単価90.7万円。単価は2カ月連続の下落。
これだけではよく分からないので、同研究所が過去に発表した数値データも含め、いつものように、首都圏の新築マンション市場動向のトレンドを可視化してみた。
(首都圏全体)発売戸数・発売単価・販売在庫の推移
発売戸数・発売単価・販売在庫の推移を下図に示す。
- 発売戸数
上下動が激しい。 - 発売単価
新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、21年4月に急上昇(千代田区の平均価格が2億円を超える大型の高額物件の影響による)したあと、上下変動が激しい。 - 販売在庫数
減少傾向が見られる。
発売戸数の前年同月比の推移を可視化したのが次図。
新型コロナ感染拡大の影響で、20年5月に▲82.2%(前年同月比)まで大幅に減少したあと、激しくリバウンドを繰り返しながら22年5月は▲4.3%減。
1都3県 ※23区に着目
発売戸数の推移
23区に着目すると5月の発売戸数824戸は、前年同月比で▲31.7%減(次図)。
m2単価の推移
23区の発売単価は、新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、21年4月に急上昇(千代田区の平均価格が2億円を超える大型の高額物件の影響による)したあと、下落傾向を見せている。22年5月は128.2万円。
※22年4月に大幅に下落したのは、比較的単価の低いHARUMI FLAGが発売になった影響など。
23区
価格帯別の発売戸数割合の推移
23区の発売戸数の割合は、5千万円を境に2極化。5千万円以下の割合は極めて小さくなっている(次図)。
億ションの発売戸数・率の推移
億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、18年9月の4.5%を底に増加傾向にある(次図)。
★まとめ
- 首都圏
- 発売戸数は、新型コロナ感染拡大の影響で、20年5月に▲82.2%(前年同月比)まで大幅に減少したあと、激しくリバウンドを繰り返しながら22年5月は▲4.3%減。
- 発売単価は、新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、4月に急上昇したあと、上下変動が激しい。
- 販売在庫数は、減少傾向が見られる。
- 23区
- 発売単価は、新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、21年4月に急上昇したあと、下落傾向を見せている。
※22年4月に大幅に下落したのは、比較的単価の低いHARUMI FLAGが発売になった影響など。 - 発売戸数の割合は、
5千万円を境に2極化。5千万円以下の割合は極めて小さくなっている。
- 発売単価は、新型コロナ第1波以降下落傾向を見せていたが、21年4月に急上昇したあと、下落傾向を見せている。
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