早朝(6時~8時)から実施されている飛行検査につき、地域住民からのクレームを受けて、一部の検査が昼間の時間帯(11時30分~15時)に変更される。
飛行検査時間の一部変更(早朝から昼間へ)
国交省は1月12日、「羽田空港における飛行検査実施時間の一部変更」を公表。
早朝(6時~8時)から実施されている飛行検査につき、地域住民からのクレームを受けて、一部の検査が昼間の時間帯(11時30分~15時)に変更される。
羽田空港における飛行検査実施時間の一部変更について
羽田空港における航空機の安全な航行に必要な無線施設等の信頼性を確保するための飛行検査については、
発着する定期便への影響を少なくするため午前6時から8時の間で実施しております。
地域のみなさまからは、「街がまだ静かな朝の実施は避けられないか」「他の時間で実施できないか」などのお声があり、
少しでも騒音影響を軽減できないか幅広く検討したところ、
一部の検査項目について定期便の運航に影響のない範囲内で昼間の時間帯(11:30~15:00)に実施することと致しましたのでお知らせいたします。なお、飛行検査の今後の実施予定につきましては、以下のページにて公表しております。
東京航空局HP
世田谷区民の声は大きい!?
東京航空局HPに掲載されている「飛行検査日程(令和4年1月)」に、飛行検査時間として、一部の検査を昼間時間帯に実施する旨が記されている(次図)。
一部の検査が昼間の時間帯に変更になる「東京ILS(16L)」とは、どのような飛行検査ルートなのか?
リンク先をクリックすると、東西方向のルート(アークフライト)だけが昼間時間帯に変更されたことが分かる(次図、朱書き)。南北方向のルートは、従来同様、早朝の時間帯のままである。
上図を見ると、「地域のみなさま」の声のなかでも、とりわけ世田谷区民の声が大きかったのではないのかと思えてしまうのだが……。
世田谷区の大半は横田空域下にあるので、高高度を飛行する旅客機の飛行騒音の影響を受けにくいエリアである(次図)。日頃、航空機騒音の影響を受けていない世田谷区民にとって、早朝からの飛行検査の騒音は気に障ったのかもしれない。
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