国交省が「丁寧で分かりやすい情報提供を行っています」として羽田新ルートが通過する自治体の住民を対象にポスティングしたチラシ(次図)には、国交省に都合のいい情報ばかりが目立つ。
このブログで書いてきた羽田新ルート関連記事のうち、特に豊島区民に係る情報をまとめておいた。
※投稿21年10月4日(更新23年7月8日)
基本情報
到着ルート(都心低空飛行)概念図
- 南風時(年間の約4割)の午後3時から7時のうち3時間、新宿⇒渋谷⇒港⇒目黒と降下。品川上空では、東京タワーよりも低い高度300mで飛ぶ。
- 「A滑走路到着ルート」は1時間当たり14回(4分17秒ごと)、「C滑走路到着ルート」は1時間当たり30回(2分ごと)の頻度で、上空から騒音が降り注ぐ。
羽田新ルートが通過する地域(5地域)
羽田新ルートは豊島区内の5地域の上空を通過する(次図)。
- C滑走路到着ルート(好天時)
南長崎3丁目、長崎3丁目、長崎4丁目、千早3丁目、千早4丁
豊島区民の3割(7万人)が騒音の影響を受ける
C滑走路到着ルート約4万人。
豊島区民29万人のうち、15%(4万人)が羽田新ルートの騒音の影響を受ける(次表)。
航空機騒音の測定結果
豊島区(南長崎第二保育園)
豊島区は、新飛行経路の直下の区施設(南長崎第二保育園)にて、不定期に短期間、区独自の騒音測定を実施している。
ただ、実測値の平均値しか公表されていないのでほとんど意味がない。いちおう騒音測定やってます、みたいな……。
豊島区に詳細データを照会した結果を可視化したのが次図。
※詳細および最新情報は「羽田新ルート|豊島区の騒音測定データを可視化」
東京都(豊島区内での測定なし)
東京都が羽田新ルート周辺で騒音をモニタリングしている測定局は5か所。豊島区内に測定局はない。
※参考「羽田新ルート|東京都の騒音測定結果を可視化※随時更新」
国交省(千早小学校)
国交省が騒音データを公表している測定局は19か所。うち豊島区管内では千早小学校に設置されている(C滑走路好天時着陸経路のほぼ直下。高度約1,050~1,200m)。
※詳細および最新情報は「国交省の騒音測定データを可視化※随時更新」
反対運動
豊島区議会
豊島区議会の定例会本会議での代表・一般質疑応答(まとめ)
- 23年定例会(第1回、第2回、第3回、第4回)
- 22年定例会(第1回、第2回、第3回、第4回)
- 21年定例会(第1回、第2回、第3回、第4回)
- 20年定例会(第1回、第2回、第3回、第4回)
- 19年定例会(第1回、第2回、第3回、第4回)
羽田新ルートに係る請願・陳情の採決状況
- 22年:第4回定例会、豊島区議会、羽田新ルート陳情2件却下の舞台
- 21年:第4回定例会、継続1件
- 19・20年:不採択3件、継続3件
豊島区議会のパワーバランス
23年4月23日の統一地方選挙後、羽田新ルートを推進・容認している自公・都ファ・維新の合計は20人(56%)(次図)。
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