港区議会の「21年第1回定例会」予算特別委員会(総括質問、3月12日)で、「米軍ヘリの異常低空飛行について」風見利男議員(共産党)の質疑応答があった。
議会中継(録画)をもとに、全文テキスト化(約650文字)しておいた。
#首都異常飛行 #米軍ヘリ低空飛行
風見議員(共産):低空飛行を即刻やめるよう求める
風見利男議員(共産、区議9期、都立墨田工業高卒、76歳)
米軍ヘリの傍若無人な低空飛行の中止を求めることについてです。
「米軍ヘリ、低空飛行常態化 新宿上空、12回確認 高層ビル群、200m台で」衝撃的な見出しが目に飛び込んできました。毎日新聞が昨年7月から今年1月にかけて、米軍ヘリの都心での飛行実態を調べた結果の報道です。
調査日数は平日の90日で、1日あたり3時間から5時間、東京都庁の展望台202mなど、都心にある高さ200m級の複数の地点や地上、上空取材ヘリから飛行状況を確認したものだけに、いかに酷い飛行しているかがよくわかります。動画はより傍若無人の実態を明らかにしています。
訓練の一環なのか、麻布ヘリ基地を使ってタッチアンドゴーを行っていることも明らかになりました。
航空法で定められた最低安全高度を全く守っていません。米軍と日本政府に対し、危険な低空飛行を即刻やめるよう求めること、麻布米軍ヘリ基地は早期撤去求めること。答弁を求めます。
港区長:関係機関に働きかけてまいります
武井雅昭 港区長(無所属、5期、元港区民生活部長、早大政経学部卒、68歳)
米軍ヘリ低空飛行の中止を求めることについてのお尋ねです。
まず、低空飛行を止めるように求めることについてです。
区はこれまでも東京都主催の「米軍基地対策に係る都区市町村会議」において、米軍機の飛行について、安全、安心に配慮した高度を確保するよう要望しております。また、米軍基地等が所在する都道府県で構成する「都道府県知事連絡協議会」では、飛行運用の制限等を盛り込んだ日米地位協定の改定を重点要望として、国に求めております。
今後とも区は、区民の皆さんの安全と安心した生活を守るため関係機関に働きかけてまいります。
雑感
港区議会では以前から、麻布の米軍ヘリポート問題が取り上げられていたが、今回の毎日新聞の衝撃的な映像報道によって、改めて注目されている。
ただ、羽田新ルート以上に問題の解決のハードルは高そうだ。
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