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羽田新ルート|品川区議会「21年第1回定例会」予算特別委員会(質疑応答)

品川区議会「21年第1回定例会」予算特別委員会(3月17日)で、羽田新ルートに関して、2人の議員の質疑応答があった。

ネット中継録画をもとに、質疑応答(約1万3千文字)を可視化しておいた。

※以下長文。時間のない方は「質疑応答のポイント」と「雑感」をお読みいただければと。


質疑応答のポイント

※答弁は都市環境部長(一部、福祉部長)


中塚亮議員(共産)

中塚亮議員
中塚亮議員(共産、区議5期、東京農大中退、45歳)

中塚:航空機事故が相次ぎ、羽田新ルートの運用中止を直ちに求めるべき

私、中塚亮から総括質疑を行います。私からは、「住民無視、住民犠牲の羽田新ルート運用中止を求めて、相次ぐ航空機事故について」、そして、「国および品川区が説明する固定化回避とは品川を飛ぶルートの固定化だということについて」、大きく2点を伺います。


途中、委員長の了解を得てiPad、資料パネルを提示しますのでご覧ください。
昨年3月より品川区を低空で飛行する羽田新ルートの運用が強行され、1年が経ちました。


「あまりにもうるさい」「あまりにも怖い」と、多くの声が寄せられています。この事態に品川区民より2万筆、法定数の3倍を超える羽田新ルートの賛否を問う住民投票条例が昨年12月に提案されました。ここにも住民の強い意志が示されています。

住民投票は濱野区長と自民党、公明党らの反対で拒否されましたが、品川区議会では住民投票の実施に必要な可決まであと2議席に迫りました。これは区民世論の大きな力です。

 

こうしたなか、昨年、今年と航空機事故が相次ぎ、区民の事故への不安は現実になりました。

まず伺います。昨年12月の沖縄発日本航空、そして今年2月末のデンバー発ユナイテッド航空の事故概要と被害を伺います

区は3月10日、国土交通省を訪問し、事故についての情報提供と再発防止等を要請しました。しかし、肝心の羽田新ルートの運用中止は求めていません。事故を受け、市街地ルートの危険性は明らかです。国に羽田新ルートの運用中止を直ちに求めるべきだと思いますが、いかがでしょうか。


また、住民の声を国はどのように受け止めているのか。国交省は平成30年8月15日付で、日本航空機操縦士協会会長宛に「航空機騒音の軽減について」という文書を出しています。国は住民の航空機騒音への苦情について何と言ってるのか。そこには過度に反応する過敏型、経路変更を求める自己中心型と述べています

切実な住民の声を過敏型、自己中心型などとクレーマーのように扱う、こんなことが許されるのでしょうか。国土交通省の姿勢は問題だと思いますが、それぞれ伺います

都市環境部長
都市環境部長

部長:すでに国に対して口頭にて早急な原因究明、(略)を求めた

まず、沖縄で発生した事案についてですけれども、昨年令和2年12月の4日に那覇空港を出発しまして、東京国際空港行きの日本航空ボーイング777型機が出発した後に北に100キロ進んだところでエンジンの不具合のために那覇空港に引き返したというものでございます。こちらの方はエンジンの損傷が認められたという状況だということです。


それからまた、今年の2月21日、アメリカコロラド州デンバー国際空港からホノルル空港行きのユナイテッド航空ボーイング777型機が、これも離陸直後に右側エンジンに損傷が発生した。そしてまた、これも出発したデンバー空港に引き返した事案、そう聞いてるところでございます。


いずれの事案も人的被害はなかったということですけれども、このデンバー空港の事案につきましては、住宅に被害があった。その被害の詳細は、詳しくは区としては掴んでおりませんが、そのように聞いております。また、輸送の遅延というのも当然のことながら発生しているというところでございます。


それからこの事故を受けて中止を求めるべきというご意見でございますけれども、区としましてはやはり、こうした事案が発生した直後に、すでに国に対して口頭にて早急な原因究明、それから再発防止、そしてそれらについての情報の提供、これを求めたところでございます。


また、3月10日にも国土交通省を訪問しまして、再度申し入れを行っております。また、国の姿勢。(区民の)声に対する受け止め方というところでございますけれども、この姿勢については、区では例えば区民の皆さんから頂いたご意見を集約する際には、例えば騒音についてですとか、落下物について、こういったようにご意見が何を伝えたいのか、そういったことで分類する方法、これを一般的に行っていますので、区としてはやはりそれが一般的な方法なのかな、というふうに考えております。以上でございます。

中塚:住宅地で事故が起きたのに、国に羽田新ルートの運用中止を求めないのか

ユナイテッド航空機の事故について、私もニュースを見て驚きました。これがもし品川の上で起きたらばと思うと、ぞっとしました。火を吐くエンジンと共にバラバラと落下物が住宅地に落ちていく。玄関先にはエンジンの巨大な部品が落ちている。ニュースを見た区民からも、これが品川の住宅地だったら、私たちは、大惨事に巻き込まれると切実に訴えてました。


早く、このルートはやめてほしいとも訴えてます。しかし、これだけの事故があっても、区は原因究明を国に求めるだけで、直ちに国に運行中止を求めようとしない。これは一体どういうことなんでしょうか。伺います。


そして、国は騒音についての住民の声をクレーマー扱いとは、とんでもない問題です。伺ったのは、これは問題だとは思わないのかと伺いました。国に住民の声は真摯に受け止めるよう求めるべきだと思いますが、いかがでしょうか。


ここでiPadをご覧いただきたいと思います。昭和49年当時の品川区が国に対して相次ぐ航空事故を示し、住宅・工場等にかからない離着陸コースを大臣等に提出したことを紹介する、昭和49年6月1日の「広報しながわ」です。


記事では頻発する墜落事故、パリ郊外で345人もの犠牲者。バリ島の空港周辺では悲惨な墜落事故などを紹介し、航空機が頭上の上を飛び交う品川区民にとって、決して対岸の火事として見過ごすことができない重大な問題と述べ、品川区は、空港周辺の住民は常に航空機事故災害の危険にさらされている。

特に、航空機災害の回避のため、住宅・工場等にかからない離着陸コースを設定し、航行することを国などに求めていました


当時の品川区は立派だと思います。そして、こうした強い働きかけで、羽田空港は沖合に移転し、海上ルートに変更したのです。

しかし、これをまた市街地ルートに戻したのが、今回の羽田新ルートです。それだけに、今回の相次ぐ事故を受けての品川区の態度が重要なんです。

なぜ実際に住宅地で事故が起きたのに、国に羽田新ルートの運用中止を求めないのか。区民に事故が起きてからでは遅いと思いますが、いかがでしょうか。

部長:区としては確実な安全確認を求めていくという考え

まず、中止というところでございますけれども、今回事故が、この事案が発生した後に、先ほど申し上げましたが、即日国からの報告と対応が示されたなかで、区も速やかに確実な対応を求めたというところでございます。


現在は、全ての航空機の運航を止めるということではなく、同型エンジンの航空機の国内線、国際線ともに運行が中止されてるということ、また現在、原因の究明が行われてるというふうに聞いておりますので、区としては確実な安全確認を求めていくという考えでございます。


また、住民の声をどのように受け止めるか、どのように扱うかというところにつきましては、これは確かに国としてもしっかり受け止めていただきたいと思いますけれども、先ほど委員がお示しいただいた分類の仕方については、これは国の分類の仕方、これはそれぞれ以前からの当事者のやり取りなどの経過が分かりませんので、分類の方法の趣旨についてやはり区としては不明ですけれども、これまで区が区民の皆さんの意見を伝えてきたことで、国は騒音や落下物に対する対策をしっかりと行ってきた。

こういったことも事実ですので、引き続き国に対して、区は区民の声を真摯に受け止めてもらうということ、それから区としても、より一層の対策をやはり求めて行く必要があると、そのように考えております。


この事故についての、失礼いたしました、運行ルートについての中止についてのお求めですけれども、これはエンジンの損傷という事案について、区も本当に重く受け止めているところでございます。

ただ、新ルート全てを中止ということではなく、やはり原因究明、これと再発防止が最も大事なことである、そのように考えているところでございます。以上でございます。

中塚:品川区上空を回避するルートを検討しますと、国土交通省は言っているのか

住宅地で実際に事故が起きたのです。これが品川区民に起きてからでは遅いんです。直ちに羽田新ルートルートの中止を求めていただきたいと強く要望したいと思います。


次に、国の固定化回避検討会、そして品川区が説明する固定化回避の中身について伺いたいと思います。

2月中旬、国土交通省より「第2回固定化回避検討会の開催について」というチラシが品川区民に配られました

現物がこちらです(写真)。皆さんのご自宅にも配られたと思いますけども、また、iPadにもありますので、ご覧ください。

チラシが品川区民に配られました
まず、検討会の目的は何か伺います。ズバリ品川区上空を回避するルートを検討しますと、国土交通省は言っているのか、伺います。

部長:品川区をはじめ、その他の自治体につきましても固有名詞は出されておりません

まず、検討会の目的でございますけれども、目的につきまして国からは、新飛行経路について関係自治体からも要望が出されているということと、それから最近の管制技術や航空機の技術革新も踏まえ、現在の滑走路の使い方を前提とした上で、騒音軽減等の観点から見直しが必要な方策がないか検討を行うこと、というものを目的としているというところでございます。


それから、国が言っているところでは、国の説明では、今年度、技術的選択肢のメリットとデメリットを整理するとしております。品川区をはじめ、その他の自治体につきましても固有名詞は出されておりません。以上でございます。

中塚:国は「品川を飛ばないルートを検討します」とは言っていない?

メリット、デメリットという、固有名詞は出ていないということですが、つまり国は「品川を飛ばないルートを検討します」とは言っていないと。固有名詞は言っていないということでよいのか、改めて伺います。

部長:品川区、その他の自治体についての話には一切触れておりません

国としては、技術的選択肢において飛行経路の再検討を、固定化回避の検討を行うと言っているところで、品川区、その他の自治体についての話には一切触れておりません。以上でございます。

中塚:ABCDE、品川の上を飛ばないルートでもあるのか?

今、仰った通り、品川の上を飛ばないルートの検討をしているとは国は言っておりません。つまりは検討事項に品川区上空を飛ばないルートの検討は入っていない。ようするに固定化回避検討会と名乗り、あたかも品川を飛ばないルートを検討してるかのように思わせながら、実際は品川区の上を飛ぶということが前提だということです。


それを示しているのが先ほど示した国土交通省が配ったチラシです。国の検討結果、ABCDEの5パターンを示していますが、ぜひご覧下さい。
いずれもどう考えても、品川の上空と思いますけれども、いかがでしょうか。それともこのチラシにあるABCDEの中で、どれか一つでも品川の上を飛ばないルートでもあるのか、伺います。

部長:イラストの中の絵だけで、区としては判断が正直言って困難

まず、このチラシにございます、ABCDEのルートと品川区上空の飛行についてというところでございますけれども、着陸の際の直進ルートの長さについてのご質問と思いますけれども、この図では長さだとか、高さといった、そういった数値が、まずここには記載をされていないというところでございます。


この詳しい数字もないイラストの中の絵だけで、区としては判断が正直言って困難というふうに考えております。以上でございます。

中塚:ABCDEの飛行方式のうち、いずれも品川の上を飛ぶと思いますが?

このチラシでは高さ・長さが分からないから、分からないという話でした。では、もう少し伺います。

国は固定化回避と言いますが、航空機は着陸手前で滑走路に向かって直進し高度を下げるので、国の検討内容はいずれも品川区の上を飛ぶということになるんです

こちらのパネルをご覧いただきたいと思います(写真)。

パネル

iPadでも拡大できますんで、見てください。チラシのEパターンを大きくしたものです。注釈にパイロットの目視による進入とあり、「地上物目標の橋を参考に経路を飛行」「城の上を通過後、次は滑走路を確認しながら進入を継続、着陸」と説明します(次図)。

パイロットの目視による飛行経路

つまりは、橋とはレインボーブリッジでしょうか、城とは江戸城、現在の皇居でしょうか。そこまでは分かりませんが、これなら、高さと距離が分かるはずです。このルートで羽田新ルートに進入すれば、必ず品川の上を通過することになります。そのことを品川区はお認めになるのでしょうか、伺います。


改めて、ABCDEの飛行方式のうち、多少の差はあるものの基本的に同じ形です。いずれも品川の上を飛ぶと思いますが、いかがでしょうか

部長:断定については、差し控えるべき

ご提示していただきましたパネルでございますけれども、この絵を見て橋やお城の絵が描いてございますけれども、これはやはりレインボーブリッジや皇居を連想しやすいと思います。目視で飛行するための方法の説明をこういったイラストで分かりやすく説明するために、やはり誰もが連想しやすい絵を載せるという、そういった意図もあるとは思います。


また、委員ご指摘のように絵には名称が記載されておりませんし、またレインボーブリッジや皇居の真上を飛ぶというところもこのイラストからはやはり不明でございます。飛行機は非常に高度の高いところを飛びますので、実際には、その目視物とどれだけ離れたところで目視として確認するのかっていうところも区として把握はできないところでございます。


そういった中でこのイラストを持って、やはり現在国が専門家を交えて検討中という事柄に対しまして、何か断定をするというのは非常に難しいというところが正直の考えです。やはりこういった断定については、差し控えるべきとも考えております。


また、ABCDEのいずれの経路についてもですけれども、やはりこの絵だけでは判断が困難でございまして、今、国において固定化回避の検討会の検討が、まさに、さらに進めてられているというところでございますので、これをより一層進めて頂いて、詳しい状況がわかる具体的な案をやはり早くお示ししていただきたいと国には申し入れていきたいと考えております。以上でございます。

中塚:何故、それ(見直しルートが品川上空を通ること)を頑なに認めようとしないのか

詳しい案と仰いますけども、ここには城の上を通過後、確認しながら進入を継続って、ちゃんと書いてあるんですよ。どう考えたって品川の上を通るじゃないですか。何故、それを頑なに認めようとしないのか、改めて伺います。

部長:品川区を飛ぶ、飛ばない、そういった判断については差し控えるべき

この国が示したチラシの中には複数のルートが記載されているというところで、その中の目視の項目でございますけれども、やはりこれはあくまでイラストというところで、これがそのまま結論ということであれば、今後検討を進める必要もないわけですし、やはりこれをさらにブラッシュアップ、また、この選択肢が選ばれない可能性もありますし、そういったところで現在、やはりこれについて、品川区を飛ぶ、飛ばない、そういった判断については差し控えるべきというふうに考えております。以上でございます。

中塚:固定化会検討会、まやかしの検討会です

区は認めようとしませんけども、飛行機は必ずまっすぐ飛びますんで着陸する時には。品川の上を飛ぶということなんですよ。国の固定化会検討会とは、品川を低空飛行することを固定化するものだということです。

国交省が品川区内に配布したチラシの通りで、品川の上を飛ぶんです。これを固定化会検討会とは固定化する。明らかにまやかしの検討会です

次にいきます。

中塚:品川を飛ばないルートを国に求めるべき

品川区もこの間、固定化の回避を求めていると、国に求めると述べておりました。しかし、それは品川の上空を飛ばないルートへの変更を求めるとは決して言わない。なぜなのか。
それは品川区は品川を飛ばないルートへの変更を求めるつもりはないということ。つまりは、品川区は羽田新ルートを容認だということです。


その事実は区長の国交省への要望でも明らかです。iPadをご覧ください。
区のホームページですけども、濱野区長が令和2年5月20日に国土交通大臣に提出した要望書が品川区ホームページに掲載されています。


資料の下の方を見てください。ここでは固定化しない取り組みと言いながら、実際に求めているのは、区長より「一層の騒音軽減策の推進と落下物対策を目に見える形で前に進めてほしいと要望」し、局長より「新ルートを固定化しないというご要望については、しっかり考えていただきたい(「考えていきたい」の誤読)」と回答が記載されてます。

つまり、騒音・落下物への対策を述べるだけで、品川区は品川の上を飛ぶなとは言っていない。騒音軽減とは「静かに飛んでね」、落下物対策とは「物を落とさず飛んでね」、いずれも品川の上空を飛ぶことに濱野区長は容認なのです


なぜこんなややこしいことをするのか。それは濱野区長が羽田新ルートを容認してることを住民にバレたくないからではないでしょうか。騒音と落下物のリスクを回避するには、品川の上を飛ばないルートしかありません。品川区はそのことを認めるのか、伺います。そして品川を飛ばないルートを国に求めるべきです。いかがでしょうか

部長:安全対策、騒音対策、これからも求めていく

落下物のリスクというところでございますけれども、やはりこれまで国が主体となって進めてきているこの首都圏空港の機能強化、これにおきましてはやはり騒音や落下物といった環境影響についてのリスク、このことにつきましては、やはり区が認めるということよりも、国が十分把握した上で、騒音・落下物それぞれの対策を進めてきているというふうに認識しております。

区としましてはそれに対して可能な限り、安全対策、騒音対策を万全に行っていただくよう、これからも求めていくという考えでございます。以上でございます。

中塚:A・C滑走路に進入、なぜ長い距離を真っ直ぐ飛ぶ必要があるのか?

安全対策を求めると言いながら、結局、品川区はここでも固定化しないとか言いますけども、結局は「品川の上を飛ばないルートを求める」とは決して言いません。なぜなら区長は計画容認だからです。そもそもなぜ午後3時過ぎ、A・C滑走路に変更するのかを伺います。


つまりA・C滑走路に向かって、なぜ長い距離はまっすぐ飛び、品川の上を飛ぶのか。それは何よりも、羽田空港手前で曲がり着陸する、海から入るB・D滑走路では必要な増便ができないからです。B・D滑走路では増便できず、A・C滑走路だとなぜ増便ができるのか伺います
また、A・C滑走路に進入する際、なぜ長い距離を真っ直ぐ飛ぶ必要があるのか伺います。

部長:国からは安全確保のためというふうに聞いております

このB・C滑走路(「A・C滑走路」の誤読)と増便の関係についてですけれども、考え方につきましては、首都圏空港の機能能強化、これが国から示された平成26年の当初から説明がありましたけれども、現在の新ルートに至る検討状況。これが国から出された資料のほうに当時示されておりまして、20種類だったか――、たしか17種類近くのパターンの検討を経まして、現在のルートになったというふうな説明がなされているところです。


羽田空港の滑走路4本の井桁状の配置というところでございまして、どうしてもやはり交差部分で時間的な重なり、国を言い方では競合が発生し、ということで、現在のルートになったとか、そういった説明になっていたかと思います。


それから直線距離です。なぜ長い距離をまっすぐ飛ぶ必要があるのかというところでございますが、これは国からは安全確保のためというふうに聞いております。以上でございます。

中塚:品川区の上を飛ぶルートの変更を国に求めるべき

後半の答弁。要するに安全に飛ぶには滑走に向かって長い距離を真っ直ぐ飛ぶということなんです。つまり羽田新ルートについてA・C滑走路である限り、直進の距離は長く設定されますから、手前にある品川区の上を必ず飛ぶということです。

こんな計画を認めてはいけません。なにが固定化回避ですか。計画容認は撤回し、都心、品川区の上を飛ぶルートの変更を国に求めるべきだと思いますが、改めていかがでしょうか。

部長:羽田空港の機能強化、基本的には区としましては、(略)一定の理解

先ほどから申し上げています通り、はやり羽田空港の機能強化、基本的には区としましては、国力、経済力の進展のためという部分について一定の理解を示しているというところで。

ただ、この新ルートには騒音、あるいは落下物の環境影響に対する課題が残る。これも区としては認識しているところでございまして、これに対する十分な対策をなされた上で新ルートのほうをしっかりと対策を行っていただくということ、それがこのルートの運用に対する区としての国に対する要望ですので、この案が国から出されてからこれまでずっと変わらず、国に対して求めているところでございます。引き続きこれを求めてまいります。以上でございます。

中塚:計画撤回を強く求めて終わりたい

計画撤回を強く求めて終わりたいと思います。ありがとうございました。

田中さやか議員(生活者ネット)

田中さやか議員

田中さやか議員(品川・生活者ネットワーク、区議2期、都立南高卒、38歳)

田中:固定化回避検討会はいつまで検討し続けるのか?

品川生活者ネットワークを代表して総括質疑をします。まず、羽田新飛行ルートについて伺います。

2016年に区長は「区長として区民の立場に立ってものを考えており、区民の立場からの態度をとる。ただし、それは現実に起きた事柄に即してものを考えていく」と発言しています。


新ルートが本格運用となった今、現実に、騒音の被害が起こり、国内外でエンジン事故が連続し、落下物への区民の不安も広がっています。

区長に伺います。区長は現実に起きた騒音の状況や連続する事故をどのように受け止められているのか。区長のお考えを伺います。


そして、区は、固定化回避検討会で現ルートが固定化されないよう検討中なので、区民の声を聞くには及ばないとしていますが、固定化回避検討会資料を見る限り、滑走路直前の品川区の上空(を飛行するということ)は変わらないのではと感じます。なぜなら、飛行方式の図は地図上に落とされてないため、区上空の変化が分からないからです。


先ほど部長もこれじゃわからないとご答弁されましたし、区としても正確な地図に落とした図を国に求めるべきと考えますが、見解を伺います。


そして固定化回避検討会はいつまで検討し続けるのか。期限を正確に示すよう、国へ区は求めるべきです。

区としてもこの頃までには検討会の結論を出すようにとの目処を当然持っていると考えます。区としての期限、目処についてお知らせください

 都市環境部長

都市環境部長

部長:国からは、まだ未定ということでございます

まず、委員ご指摘のありました現在の航空機の故障ですとか、そういった事案だとか、そういった発生したことについて、区の受け止めとしては非常に重要でありかつ重く受け止めております


こういったことはあってはならないことですし、国に対しては、万全な予防策、これ今まで以上に、さらに一層の万全策を取っていただくということ、また、再発防止のために国内機のみならず、国際線、外国の航空機に対しても厳しく対応していただく、そういったことが必要だというふうに考えております。


実際には、昨年の5月の20日に、実際に本格運行開始した後に区長が、やはり区民の安全に配慮した方策を引き続き進めていただくことと、固定化回避の検討会を開いていただきたいという意味で、固定化を回避する検討していただきたい、こういった要望を出したところでございます。


また、それ以外にも、適宜国に対しては、安全対策について働きかけをしているところでございまして、現在固定化回避の検討会も進んでいる。


また、騒音に対する防音対策も一定程度行われてきている

また、落下物に対しては、国内外に対して世界的にも類を見ない厳しさの点検が行われて、日本国内では非常に安全が図られているというところ。ただ、そこにおいて昨年の12月に起きた那覇空港での事案については区としては重く受け止め、これについて、特に国に対して申し入れも行ったというところでございます。


そして、この固定化回避の検討会が進む中で、区民の声は聞くには及ばないということではなく、常日頃から区民の声も毎日聞いております。


そして適宜国に対して、区民の声を届ける。そして区も適宜、様々な場を活用して国に対して要望をしていっております。それから、先ほど委員のほうからもご指摘のありました、この固定化回避検討会の過程の中で、資料が、不正確というか曖昧なところもあるというところ、さきほど私も同じように答弁を差し上げました。


区も同じ思いでございます。やはり正確な地図に今後の検討される検討経過を落としていただきたい。一番わかりやすいことですので、それをやって頂きたいということ、こういったことは、引き続き区(「国」の言い間違い)に対して求めていきたいというふうに考えております。


次に、固定化回避の検討会の期限を切ること、というご質問、最後です。最後のご質問についてですが、こちらの固定化回避の検討会は昨年の6月30日から開催されておりますけれども、今年度につきましては、国としては、メリットとデメリットを整理するそういうふうに言っているところでございます。それ以降、どうするかということを国からは以降の予定について聞いても、まだ未定ということでございます。


技術的な検討ということで、やはり区としても難しい内容ではあると思うんですけれども、ただ、できるだけ早く結果を示してほしい、こういった考えてございます。


しかしながら、専門家が検討していく中ですので、注視して行くことはできても、期限を切ることは困難と考えます。引き続き可能な限り、早急に示しよう求めてまいります。以上でございます。

田中:区として、きちんと期限を強く求めるべき

区長答弁については、もう区長が答る限り(答えない限り?)、引き続き今後も質問していきます。


そして正確な図について国にちゃんと求めてください、書面で。そして目処について、国がこのまま検討会を先延ばしにすることがないように区として、きちんと期限を強く求めるべきです。

田中:視覚障碍者への配慮、具体的にお知らせください

続きます。

以前、視覚障害者福祉協会の羽田新飛行ルートに関する請願(視覚障害者の外出の安全・安心を確保するための対策を講じるよう求める請願)が採択されました。協議をされた後、視覚障碍者への配慮が当然されたと思いますが、具体的にお知らせください


そして同行援護が国の支給基準までされているのは当然として、それ以上の支給がされているのか確認します。
また発達障碍など他の障碍がある方達との協議や対応がされたのかを伺います。

福祉部長
福祉部長

福祉部長:区民向けのハンドブックなどを配布

3点、ご質問をいただきました。

まず、視覚障碍者の方への配慮でございますが、前回、請願を受けた後、お話を伺い、やはり区民の皆様に視覚障碍者の方への支援・配慮などを行ってほしいというようなご要望がございましたので、区としましても、区民向けのハンドブックなどを配布して、そういった支援についての理解の普及を図っているところでございます。


合わせて今、同行援護についてご指摘ございましたけれども、そちらについて、必要に応じて移動や移動の時に援助を行うということでお申し出をいただければ、国の基準はあくまでも基準でございますので、必要に応じてそちらのほうは対応をしているとこでございます。


発達障碍の方につきましては、具体的にこの羽田の新ルートについて、関してのお声ということは頂いてはいないんですが、「イヤーマフ」という日常生活用具がございますので、そちらの支給をするなどして対応ができると考えております。

田中:羽田のとこで、区としての期限はいつ頃か

すいません。羽田のとこで、目処、区としての期限はいつ頃かというのを、ちょっと強く求めるべきです、だったんですけど、見解を伺いたいです。いつ頃までっていう期限を。


そして障碍者の視覚障碍者の方たちへの対応です。協会に入っていない視覚障碍者の方にも支援が広がったんですよね。広がったということを、周知を広くしていただきたいと思います。

田中:(障碍者等の声を)積極的に区から聞きに行っていただきたい

また、発達障碍に限ってません。発達障碍者など、他の障碍のある方たちにも区がその被害、これによる影響を声を上げてくるのを待っているのではなくて、積極的に区から聞きに行っていただきたいと強く求めます。見解を伺います。

都市環境部長
都市環境部長

部長:区から期限を切ることは困難

羽田新飛行経路の固定化回避検討会の期限についてですけれども、専門家が技術的な検討をする中で、区から期限を切ることは困難と考えます。しかし、引き続き可能な限り、早急に示すよう求めてまいります。以上でございます。

福祉部長:毎年、団体の方からのヒアリングを行っている

障碍者、障碍のある方への対応についてお答えをいたします。
先ほど申し上げました支援につきましての周知、それから障碍のある方の意見、ご要望などにつきましては、毎年、団体の方からのヒアリングを行っているほか、それぞれの方が直接相談をしている生活相談事業所や拠点相談の事業所などからでも意見をお伺いして、それは区の方に上げていただくように考えております。今もやってるとこでございます。

 

雑感

都市環境部長のごまかし方に磨きがかかってきた!?

羽田新ルートの答弁に逃げ回る濱野区長の代わりに、毎回苦しい答弁を強いられていた都市環境部長のごまかし方に磨きがかかってきた印象がある。

質問者の気分を害さないように、質問には直接答えないで長々と答弁するも、一応、なんとなく曖昧なまま回答し終えている。このようなテクニックを弄すにはかなりの頭の回転の良さがなければできないであろう。将来、品川区長選挙に打って出そうな予感が……。

筒井議員が羽田新ルート封印したのは…

選挙と言えば、気になる情報が入ってきた。

今回の会議では、筒井ようすけ議員(品川改革連合)も登壇していたのだが、これまで熱心に取り上げていた羽田新ルートを封印。

7項目の質問を取り上げているが、どう考えても羽田新ルートに劣後する項目が入っている。

1.新型コロナウイルス感染症対策について
2.環境施策について
3.舟運・水辺の活用について
4.品川区無電柱化推進計画について
5.デジタル化の推進について
6.施設予約システムについて
7.八潮北公園スケートボード場について

なぜなのかと思ったら、じつは品川区議会議員(2期)を投げうって、7月4日の 都議会議員選挙に品川区選挙区(定数4)から出馬するのである(次図)。

令和3年執行 東京都議会議員選挙 公認候補予定者(3次)
東京都議会議員選挙 公認候補予定者(3次)を決定|都民ファーストの会

羽田新ルートに係る選挙公約が待たれる。

ちなみに、都民ファースト政務調査会長の山内晃 都議会議員(2期、品川区選出)は、新型コロナ感染症の後遺症のため、公認辞退(都民ファーストHP 3月31日)。

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