都議会の「21年第1回定例会」本会議の代表質問(2月24日)で中村ひろし(立憲民主党)から、羽田新ルートに係る質疑応答があった。
録画映像をもとに、全文テキスト化(約500文字)しておいた。
中村ひろし議員:国に対して、見直しを図るよう求めていくべき
中村ひろし議員(立憲民主党、都議3期、一橋大学法学部卒、三鷹市議会議員2期、49歳)
羽田空港の新飛行ルートについては、昨年12月3日、東京選出の国会議員によって「羽田低空飛行見直しのための議員連盟」が発足していますが、国土交通省においてもこの間、「固定化回避に係る技術的方策の検討」が進められているところです。
そこで私は都としても、国に対して固定化を避けるための取り組みを早急かつ具体的に進め、見直しを図るよう求めていくべきと考えますが、見解を伺います。
都技監:丁寧な情報提供と騒音・安全対策の着実な実施を求めてまいります
東京都技監(千葉大院卒、86年入都 )
羽田空港の新飛行経路についてのご質問にお答えをいたします。
将来にわたって東京が国際競争力を持って持続的な発展を続けていくためには国内外に豊富なネットワークを有する羽田空港の機能強化を図ることが不可欠でございます。国におきましては昨年、地元区の意見等を踏まえ、「羽田新経路の固定化回避に係る技術的な方策」につきまして、現在の滑走路の使い方を前提として多角的に検討する会を設置し、検討が進められております。
都と致しましては、騒音軽減や技術的な観点から適切に検討が進められるものと受け止めております。
引き続き国に対しまして、都民の理解がさらに深まるよう、丁寧な情報提供と騒音・安全対策の着実な実施を求めてまいります。
雑感
第1回定例会では共産党さえ羽田新ルート問題に言及していないのかとつぶやいたところ、中村ひろし先生から「3のまちづくりの項目で羽田については質問していますのでご確認ください」とのリツイートを頂戴した。
あらためて録画映像を確認したところ、少しだけ羽田新ルートに言及していた。
ただ、事前の質問項目(下記)を見て「まちづくりについて」の中に羽田新ルートが含まれている分かる人はほとんどいないのではないか。
- 知事の基本姿勢について
- 新型コロナウイルス感染症対策について
- まちづくりについて
- 東京2020大会について
- ジェンダー平等について
中村ひろし先生のTwitterで事前にPRしていてもらえたならば、認識できたかもしれないが、これでは、都議会立憲民主党(5人)は羽田新ルート問題に積極的ではないと受け止められても仕方がないのではないか。
都議会立憲民主党の先生方には、羽田新ルート問題に係る今一層の発信力を期待したい。
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