不動産流通研究所は1月5日、不動産や住宅会社、関連各社トップの「2021年 年頭挨拶」をホームページに掲載。
不動産大手のトップが2021年の不動産市場をどのように見ているのか。毎年このブログで整理している。
- 三井不動産:言及なし
- 三菱地所:言及なし
- 住友不動産:言及なし
- 東急不動産HD:言及なし
- 東京建物:言及なし
- 野村不動産HD:言及なし
- 三菱地所R:「住み心地」が重要視される
- 長谷工C:デジタル技術による便利さが急速に向上
- 大京:言及なし
- 雑感
三井不動産:言及なし
代表取締役社長 菰田正信氏
(2021年の不動産市場への言及なし)
三菱地所:言及なし
執行役社長 吉田淳一氏
(2021年の不動産市場への言及なし)
住友不動産:言及なし
代表取締役社長 仁島浩順氏
(2021年の不動産市場への言及なし)
東急不動産HD:言及なし
代表取締役社長 西川弘典氏
(2021年の不動産市場への言及なし)
東京建物:言及なし
代表取締役社長執行役員 野村均氏
(2021年の不動産市場への言及なし)
野村不動産HD:言及なし
代表取締役社長 グループCEO 沓掛英二氏
(2021年の不動産市場への言及なし)
三菱地所R:「住み心地」が重要視される
取締役社長 宮島正治氏
2021年の住宅市場においては、「住み心地」がますます重要視されると考えている。ターゲットが多様化する中で、これから購入していただくお客様だけでなく、すでにご入居中のお客様の生活目線でのニーズをくみ取り、住まいづくりやアフターサービスに反映していく必要がある。
長谷工C:デジタル技術による便利さが急速に向上
代表取締役社長 池上一夫氏
学校や学童に行けなくなった子供がマンション共用部のコワーキングスペースで宿題や読書をすることで多世代のコミュニティ形成が進むなど、マンションならではの設えが暮らしの豊かさにつながっていきます。
また、既に非接触でエントランスから住戸までいけるマンションが出現していますが、今後はセンシング技術による入居者の健康管理や遠隔診療なども近いうちに実用化されるのではないでしょうか。住まいの豊かさと様々なデジタル技術による便利さが急速に向上していくと思われます。
大京:言及なし
代表取締役社長 深谷敏成氏
(2021年の不動産市場への言及なし)
雑感
不動産大手トップ9名のうち、2021年の不動産市場の見通しに触れている人をあえて挙げるとすれば2名(三菱地所レジデンスと長谷工コーポレーション)だけであった。
不動産市場の見通しに触れていない社長が多いことが、コロナ禍における2021年の不動産市場の厳しさを物語っているのではないか。
2016年以降、不動産大手トップが年頭挨拶でその年の不動産市場への言及の有無を整理してみた(下表)。
例年、不動産市場に言及しないことが多いのは、東急不動産HDと大京の社長。逆に、言及することが多いのは、野村不動産HDと長谷工コーポレーションの社長。
あわせて読みたい
2016年以降の各社長の不動産市場言及状況については、以下記事参照。