政府が5月6日までとしている緊急事態宣言を踏まえ、自粛に努めている都民に新たなストレスが追加された。
早朝から飛行検査を行うというのである。
自粛期間中に飛行検査を実施
国交省は、羽田新ルートの運用に必要な航空保安施設の定期チェックを行うため、早朝から飛行検査を行うという。
4月27日(月)~5月1日(金)にかけて、新飛行経路の運用に必要な航空保安施設の定期チェックを行うため、小型機(セスナ機)による飛行検査を実施します。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
- 実施日時 令和2年4月27日(月)~5月1日(金)午前6:00~午前8:00
(※定期便への影響を回避するため離発着が本格化する前の時間帯に実施いたします。)
早朝(6時~8時)、次図の飛行コースをセスナ機が繰り返し飛行するという。
国交省資料「A滑走路のILSに係る検査」にピンク文字を加筆
※C滑走路のILSに係る検査もほぼ同じ飛行ルート。
4月29日早朝、飛行検査機が飛び回る
実際に飛行検査が実施されたのは4月29日(昭和の日)。中部国際空港を発った6人乗りのセスナ機が早朝6時から7時半ころにかけて、都内上空を飛び回っていた(次図)。
Flightradar24より
飛行検査はどのくらいの頻度で実施されるのか?
東京航空局の「飛行検査のよくある質問」には、ILS(計器着陸装置)の飛行検査は、年間2回実施するとされている。
Q
- 対象施設の飛行検査は年間に何回行うのですか。
A
- 対象施設により異なりますが、電波を利用し航空機に滑走路に対する正確な進入経路を示す計器着陸装置(ILS)は年間2回実施しています。
さらに国交省の「飛行検査」のページを見ると、ILSの検査(年間2回)のほか、RNAVルートの検査(年間1回)も必要であることが分かる。
国交省の丁寧な説明!?
なぜ、国交省は、この自粛時期にわざわざ飛行検査を行うことにしたのか。
なぜ、国交省は、ILS検査(年間2回)に加え、RNAVルート検査(年間1回)のために早朝、区の上空をセスナ機が飛ぶことも併せて説明しないのか。
全体像を示さず、小出しの説明。しかもほとんどの区民が目にしないような「羽田空港のこれから」のページでの情報提供は、丁寧な説明からは程遠い。
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